各地の声(2002.02)
北海道:出版,商業
需要は減少傾向にある。二極化現象は進み企業間格差は拡大している。特に,小規模企業の落ち込みが激しい。厳しい現実をしっかり受け止め、目先のみにとらわれず企業のあり方を見つめ直す機会にしたい。道産子だけに,雪印食品の企業倫理が気になる。
福島:出版,商業
役所,団体についてはドキュテックなどによる内製化が進み、また予算も削減され下降の一途。民間においてもダンピング競争となり価格破壊が進んでいる。明るい材料はほとんど見当たらない。
福島;出版,商業,事務
2002年の幕開けは売上高で昨年割れのスタート。地元金融機関の不安説(風評?)が地域経済に暗い影を落としたことは否めない。取引金融機関が軒並み赤字決算。その結果,予算の引き締めで今年もつらい。そして暗い1年が予想される。
茨城:商業
あらゆる情報がデジタル化されていく。まさに,宇宙に広がる塵のようだ。NETによってその塵が集まり星になる。その誕生期を体験できる!
なんとすばらしいことだろう。
東京:フォーム
一向に下げ止まり感が無い。
東京:製版
時間の無い仕事が多い。全体に量が少ない。
東京:事務、フォーム
デフレ経済で得意先の業績低下のもと,価格競争が一段と厳しくたたき合いの状況。同業他社の倒産による受注増,銀行合併による社名変更での特需もあり、業界の多数とは異なった状況にある。設備投資を控え,キャッシュフロー改善を図り,デジタル基礎投資と社員能力開発に重点をおき、今後の事業方向を考えに考えているところである。
福井:事務
クライアント間の業績格差が明確になってきた。印刷物に止まらない提案営業する値打ちのあるクライアントと、そうでないクライアントを日々、区分けしながら営業をしている。印刷物営業に固執しなければ受注は比較的順調。
岐阜:商業,事務
予測では、今期の売上は10数%のダウンで厳しい状況である。
大阪:その他
バタバタ貧乏。単色の小さな仕事は減りカラー印刷物は増加。
大阪:商業,事務
身近に同業の倒産の声を良く聞く。売上も10%くらい落ちている。
和歌山:出版,商業
地方の印刷業界にとっては官公需が大きなウエイトを占めている。毎年,2〜4月の年度末需要で何とか帳尻を合わせているが、今年は前半でのマイナスがカバーしきれるか大いに疑問。ひとつには入札参加業者の大幅増による受注機会そのものの減少,ふたつには落札金額が昨年比較でも20〜30%以上落ちているからである。
岡山:出版,商業、事務
前年に通信各社からのマイラインの特需があったため、不況の今年は売上高前年比が大幅な減少になった。
山口:商業
昨年の地方博覧会の閉会とともに,全般的に仕事量は減少傾向にある。本年は昨年より厳しくなる見込み。
福岡:商業
2月度としては,過去最高の売上となった。決算期首、通算で3%の売上増となっている。ただ,価格の低減傾向に歯止めがかからない。
福岡:商業
今年も受注単価および受注量が減ると予想している。今後も,コストダウンを強化していくつもりである。
(出典:「JAGATinfo 2002年4月号」より)
2002/03/30 00:00:00