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外注にはどのくらい出していますか?

〜印刷界OUTLOOK2002(5)〜

2002年4月1日

●1社当たり約3億1700万円を外注に

 全印工連「平成13年度印刷業経営動向実態調査集計結果報告書」では,回答企業602社の1社当たりの2000年の純売上高は12億4304万円で,外注加工費が純売上高に占める割合は,25.5%(3億1685万円)となりました。前年の25.8%から0.3ポイントの減少となりました。純売上高から外注加工費,材料費,商品仕入代を差し引いた加工高では,1社当たり5億9534万円となり,3年連続で増加しています。就業人員1人当たりの加工高は9542万円となっています。
 純売上高に占める加工高の割合は47.9%で,前年の49.3%から1.4ポイント下落しました。
 商品仕入代は5.0%と,前年(5.0%)と変わりませんでしたが,材料費は21.6%(前年19.9%)と1.7ポイント増加しました。
 業態別の外注加工費の割合では,トップは証券印刷で純売上高の33.7%です。以下,出版印刷の30.6%,商業印刷26.7%,総合印刷21.8%,包装印刷21.1%,事務用印刷19.4%の順となっています。

●組版代,写植製版代は年々減少

 外注加工費の内訳は印刷代が31.8%で最も高く,印刷会社の主要得意先が印刷会社ということを裏付けています。以下,製本・加工代が20.9%,その他18.1%,デザイン・イラスト・編集等11.3%,写真製版代11.1%と続きます。95年以降は組版代,写真製版代は減少傾向にあります。これは印刷物制作がDTP化したことによって,これらの工程がDTP制作のなかに取り込まれてしまったことが原因と思われます。
 業態別では,出版印刷が印刷代34.1%,製本・加工25.2%,写真製版代が13.8%,デザイン・イラスト・編集等4.4%です。商業印刷は印刷代31.3%,写真製版代が10.3%,製本加工代が20.8%,デザイン・イラスト・編集等が13.5%です。出版印刷の場合は,得意先自体がデザインや編集を行うケースが多いのに対して,商業印刷では企画・デザインから印刷会社が受注し,その機能を外部に求めるためと思われます。このほか事務用印刷での印刷代比率が60.6%と,他業態に比べてその高さが目立ちます。

プリンターズサークル 2002年4月号より)

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2002/04/24 00:00:00


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