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シンポジウム「迫り来る超高齢社会とユニバーサルデザイン」

〜商品企画・デザイン・表現において問い直すべきこと〜

◆おかげさまでシンポジウムは好評のうちに終了いたしました◆

世界でもトップの高齢化社会に,急スピードで向かっている日本。また,国際化,個人の価値観の多様化が著しく進む中,高齢者も障害者もだれもが利用しやすい商品企画,リ・デザインが必須のテーマとなる。とりわけ,迫り来る超高齢社会では,認識のしやすさ,読みやすさなど,グラフィックアーツの世界に関連する課題も少なくない。
すべての人に配慮されたデザインを追求する「ユニバーサルデザイン(UD)」のコンセプトは,今後の社会のキーワードの1つであり,行政,企業,生活者,また人間生活工学といった分野の総合的な力の結集が必要とされる。
本シンポジウムでは,公,企業,団体でユニバーサルデザインに携わる方々を一堂にお迎えする。印刷・周辺業には何ができるのか,どのようにユニバーサルデザインに取り組めばよいのかを考える第一歩としていただきたい。

【シンポジウム報告記事】

(財)共用品推進機構 専務理事 星川安之氏 要約記事
 その1. 共用品は苦肉の策の結果として始まった
 その2. 認知が広がる共用品
 その3. 不便さを知ることが共用品の原点
 その4. 共用品,UDの標準化の下地はできた

21世紀の設計思想 ユニバーサルデザイン
「共用品」の広がりに見るモノ作りの方向(TechnoFocusNo.#1250-2002/9/9より)
ユニバーサルデザインは企業文化とともに
UDは企業ノウハウになるか(TechnoFocusNo.#1249-2002/9/2より)
作りっぱなしから,検証へ。UDという方法論

【シンポジウム関連記事】
印刷産業はUDにどう取組むべきか
企画デザインの要件としてのUD
標準化が進むユニバーサルデザイン
まだ離陸していない印刷のユニバーサルデザイン
ひとつの糸口としてのユニバーサルデザイン
すべての人が使用可能な設計・デザイン「UD」
ユニバーサルデザインに,なぜ取り組むのか(TechnoFocusNo.#1244-2002/7/29より)
印刷ビジネスにUDの視点を(TechnoFocusNo.#1235-2002/5/27より)

◆開催日時:2002年8月22日(木) 9:30〜17:00
◆場所発明会館ホール(東京都港区虎ノ門2丁目9-14 TEL03-3502-5499)
◆主催:社団法人日本印刷技術協会
◆協賛:社団法人日本包装技術協会,財団法人共用品推進機構
◆定員:150人(定員になり次第締め切らせていただきます)
◆参加費:10,500円(税込み,資料代込み)

◆Schedule

●9:30-9:45 開催にあたってのご挨拶

●9:45-10:45 使いやすいモノづくりの指針と施策

経済産業省 産業技術環境局 標準課 課長補佐 渡邊武夫(わたなべ・たけお)氏

1965年,通商産業省工業技術院に入省後,いくつかの省内外の行政事務を担当し,1996年7月より消費生活関係の工業標準化行政担当者として,消費者に密接な人間工学,ユーザビリティ関係などのJIS規格を作成。1998年から高齢者・障害者生活用品の標準化調査研究を立ち上げ,凸記号,操作性,報知音,包装容器などの高齢者・障害者配慮設計指針のJIS作成。また,この調査研究の中で2000年度からユニバーサルデザインの評価方法について調査を実施。さらに,これらJISを世界中に広めるための国際提案の提唱をしている。

●10:45-11:45 パッケージにおけるユニバーサルデザイン

凸版印刷(株)パッケージ事業本部 東京事業部 企画第二部長 山下和幸(やました・かずゆき)氏

トッパンアイデアセンター(TIC)消費行動研究室でマーケティングリサーチを担当し,住宅,クルマ,家電,食品,化粧品,商業施設,小売業,金融サービスなど多くの商品開発,事業開発などに関わる。1995年よりパッケージ事業本部での企画活動に従事する中で,「パッケージのバリアフリー」をテーマに情報収集や理論構築への取り組みを開始,1998年に「ユニバーサルデザイン」に発展させる。2000年にはパッケージのユニバーサルデザイン診断システムを構築し特許申請。2001年,全社的な「ユニバーサルデザインプロジェクト」を発足,その中心的メンバーとしても活動中。

11:45〜12:45 昼休み

●12:45-13:45 食品パッケージでのUDの展開

味の素(株)広告部 制作企画グループ長 島崎紘而(しまざき・こうじ)氏

1977年,味の素株式会社広告部へデザイナーとして入社,商品デザインと広告制作を担当。1992年,同部商品企画デザイングループのグループ長としてパッケージデザイントータルのマネジメントをはじめる。この時期,花王メリットのギッブ開発に出会い,ノーマライゼーションという考え方に共感。1995年,カルピス広告部へ副部長として出向。カルピスブランドのフォーメーションとクリエイティブトータルのマネジメントを担当。1998年,味の素広告部・制作企画グループ長として,クリエイティブのトータルマネジメントを推進。商品の表示,表記に関するユニバーサルデザインに着手,現在にいたる。

●13:45-14:45 人間生活工学からのUDの支援

(社)人間生活工学研究センター 企画普及部 ユーザビリティ・サポート・チーム
係長 畠中順子(はたけなか・のぶこ)氏

1990年松下電工株式会社入社。一貫して3次元静止画CG技術を用いた住空間シミュレーションシステムの研究開発に従事。1997年退職。1999年より,社団法人人間生活工学研究センターにて,現職。人間生活工学を活用した人と暮らしを見つめるものづくりの普及・推進とそのための技術支援を行っている。

14:45〜15:00 休憩

●15:00-16:00 共用品・共用サービス推進のためのアプローチ
          〜より多くの人が使いやすい製品・サービス〜

(財)共用品推進機構 専務理事 星川安之(ほしかわ・やすゆき)氏

1980年,株式会社トミー入社。入社後,障害のある子供達の玩具開発・企画に取り組む。その後,障害の有無に関わらず共に遊べる共遊玩具の普及事業を,日本玩具協会内で行う。1991年現在の共用品推進機構の前進である「E&Cプロジェクト」を立ち上げ,障害者・高齢者等の日常生活における不便さ調査を元に,製品・サービスがより多くに人に使えるような配慮点の検討を通じ,普及事業を行っている。1999年より,公益法人になった共用品推進機構の専務理事を務める。

●16:00-17:00 パネルディスカッション

申込み
この申込書を出力してFAX(03-3384-3481)にてお申し込みください。

◆問合せ先
社団法人 日本印刷技術協会(JAGAT)/研究調査部 岡
TEL:03-3384-3113

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2002/08/13 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会