美術品や資料などのデジタル化を行い,保存や新たな利用へつなげるデジタルアーカイブは,これまで国立の博物館や美術館などを中心に取り組みが行われてきました。大日本印刷や凸版印刷では海外や日本の美術館の所蔵品をデジタル化し,美術館での利用だけでなく商業利用を模索してきました。
最近では,地域の歴史や文化の資料を対象に保存しようとする動きもめだっています。各地域の図書館や資料館には未整理の資料が膨大にあり,これらの地元の資料をデジタルで永久保存するための活動が,各地域でNPO法人などの形で本格的に取り組まれています。
「NPO法人地域資料デジタル化研究会」では山梨県内の道祖神や地域の歴史などの収録につとめています。
ここでは,アーカイブにおける最先端の取り組みと,地域に密着した資料保存を取り上げ,裾野がひろがりつつあるデジタルアーカイブとビジネスの可能性について探ります。
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