デジタルカメラの標準規格としては、画像ファイルフォーマットの標準規格であるExif(Exchangeable image file format)とメモリカード間で画像データを交換・再生するためのファイルシステム規格DCF(Design rule for Camera)とがある。
2002年2月に制定されたExif2.2は、別名ExifPrintと呼ばれるように、デジタルカメラとプリンタの連携を強化し、撮影時のカメラの設定条件や撮影シーンに関する情報をタグ情報として画像データに埋め込み、プリンタ側でこの情報を解釈し、適切な自動補正処理が行えるように考えられている。
これらの機能の主なターゲットは、デジカメで撮影した画像データを自宅のプリンタから出力するという一般コンシューマ向けではあるが、露光モードや光源の種類など撮影者の意図がタグ情報として埋め込まれる点や標準のカラースペースにsRGBよりも広い再現範囲を持つsYCCを採用するなど注目すべき点は多い。
今回のミーティングでは、Exif2.2の規格策定委員でもあるキヤノン(株)iプリンタシステム開発センター坂上渉氏よりExif2.2の規格概要とカラープリンタでの応用についてお話を伺う。
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