本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

フォント開発側からみた書体と字形

− 文字セットの基本となる字形 −

テキスト&グラフィックス研究会 tech Seminar

   ★ DTPエキスパート有資格者は優待価格

開催日時 2003年7月9日(水)
13:00-17:10(受付は12:30より)
趣旨 従来から,書体を変更すると「シンニョウ」など,書体デザインとして字形エレメントが変わることは通念であった。OpenTypeのAdobe1-5、JIS漢字の拡張や表外漢字との間の字形整理が行われる過程で,エレメントのデザイン差と異体字の区別がつきにくくなっているとか,代表字形をどうするかという議論がある。

漢字の字形バリエーションがうまく整理できないために文字コードが複雑になることは,利用者のニーズに応えることにはならないばかりか,かえって混乱をもたらすという意見もある。字形のバリエーションは個々の漢字において起こるというよりは,書体の特徴として起こることが多く,そのことを踏まえてフォントデザインは行われてきた。

漢字の書体は,手書き文字から書体として様々な変遷を経て,今日のフォントとなった。その間にも,文字のエレメントの統一や同定の基準が伝統的に存在し,日常では手書きのバリエーションを許しつつも公文書の書体はあまり揺れないできた。
現在のフォント開発の過程にも,このような字形の基準が反映されており,限られた数の文字セットでも手書きのバリエーションに対応させることができたのである。
各々の書体で採用される字形の基準は,どのような経緯で決定され,アレンジされてきたかを問いなおしたい。

本セミナーでは,永くフォントメーカーでフォント開発に携われてきた方々を講師に招き,書体の起源,フォント製作時の問題点,字形の統一基準についてお話を伺う。また,ディスカッションの時間をとり,各フォントメーカーの方向性やフォント開発の方針と字形に対する認識について議論をおこなう。

構成と内容

[講師や時間割はやむを得ず一部変更する場合がございます]
●13:00-13:15 オリエンテーション

社団法人日本印刷技術協会 常務理事 小笠原 治

●13:15-14:05 書体の起源
 −篆書,隷書,楷書,行書,草書の成立ち。明朝,ゴシックの起源とは

株式会社イワタ 顧問 橋本 和夫 氏
(橋本氏は,フォントメーカー数社に在職し,活字・写植・DTPと三世代にわたるフォント製作に携わられてきた。
詳しくはこちら: 字游工房もじマガ「文字の巨人」

●14:05-14:55 フォント製作時の問題と字形
 −字形認識の混乱と三部首許容

岡 和男 氏
(岡氏は,永年フォントメーカーにて,フォント開発と管理業務に従事。
独立後,近年は某社OSのフォント開発のコンサルティングにも関わられている)

●15:05-15:55 フォント製作と字体の決定
 −モトヤにおけるフォント開発と字形の基準

株式会社モトヤ フォント室 大本 義秀 氏

●15:55-17:10 パネルディスカッション

会場 社団法人日本印刷技術協会 アネックス3階研修室
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)
参加費 JAGAT会員 15,750円 / 一般 22,050円

−DTPエキスパート有資格者−
JAGAT会員 12,600円 / 一般 17,640円

参加費振込先 参加費は下記口座にミーティング開催日の2日前までにお振り込み願います。なお,お申し込み後の取り消しはお受けできません。代わりの方のご出席をお願いします。
  • 口座名:(社)日本印刷技術協会
  • 口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430
申込み 申し込みの請求,内容の問い合わせは下記へご連絡ください。

社団法人日本印刷技術協会 研究調査部 テキスト&グラフィックス研究会担当
電話:03-3384-3113(直通)

または、 申込書 を出力して FAX(03-3384-3481)にてお申し込みください。
テキスト&グラフィックス研究会メンバーの方へは別途送付しておりますメンバー用の申し込み用紙をご利用ください。

主催 社団法人日本印刷技術協会

2003/07/03 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会