電子政府・自治体への動きが急速に進展している。一方で,以前から自治体などの公的機関では,人名・地名やその他について,外字の扱いについては,様々な問題があった。
今昔文字鏡とは,UNICODEの漢字や大漢和辞典の漢字など,14万字を収録したきわめて大規模な文字セットで,フォントセットと検索ソフトを備えている。また最新版ではWebブラウザ上で簡単に使用するためのソフトウェアや,Webサーバのデータを文字鏡フォントで表示するための仕組みなどを提供している。
公的な規格や機関でも,外字を扱うために文字鏡の環境を利用しているものも,少なくない。官報のデータベース化プロジェクトの際にも採用され,電子政府・文字情報データベース用外字の基盤となり、ISOでも文字鏡番号を採用した標準化が進んでいる。
今回のミーティングでは,文字鏡プロジェクトの中核である文字鏡研究会で参事を務められている谷本玲大氏に,文字鏡の現状と公的規格での採用例,今後の応用について,お話を伺う。
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