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印刷界 OUTLOOK 2004

2004年4月1日  印刷界OUTLOOK

2003年の日本経済は,秋以降輸出業を中心に景気が上向いてきました。しかし,年平均の完全失業率は5.3%,完全失業者数は350万人で,特に若年層の雇用情勢は厳しいものがあります。また消費者物価指数も4年連続で低下しており,デフレ傾向は長期化しています。2004年も引き続き景気拡大は続くと予想されています。
印刷業は景気回復傾向の恩恵は実感できていないようで,印刷物の生産量は減ってはいませんが,全般に受注価格も持ち直すことはなく,プリプレス付加価値が減少し,印刷業の売り上げ構造が変化して収益状況は厳しくなっています。
一方,クライアント側もITを活用しての業務効率化を進めていますが,日本的な経営慣習が障害となり,十分にデジタル技術を使いこなしていると言えません。
しかしながら,部分的には印刷物からWebなどのデジタルメディアへ移行が進んでいるものもあり,印刷物受注環境は厳しくなっています。そのため従来の印刷ビジネスモデルの枠を越えて,IT時代に合った印刷ビジネスモデルを発想することが必要になってきています。
また,生産性向上のためには,印刷物制作・製造全体を見渡してのボトルネックの排除,情報伝達の効率化などに視点を変える必要があります。その手段としてCIMやEDIによる全体最適化の実現がありますが,その中核になるのがJDFと管理情報システム(MIS)となります。
ここでは, 企業数1万4842社,従業員数29万3701人,売上高6兆4920億円の印刷業を概観する際の参考として,業界に関するさまざまなデータを各種統計から選びだし,「印刷界OUTLOOK2004」としてお届けします。

● INDEX ●

(1)全国に印刷・製版会社はいくつ?
(2)全国で何人くらい仲間がいますか?
(3)1人が1年間に売り上げる額は?
(4)どんな得意先が多いのでしょうか?
(5)外注にはどのくらい出していますか?
(6)ひと月に何時間働いていますか?
(7)印刷物はどのくらい輸出・入していますか?
(8)オフ輪/印刷機の数はどのくらいでしょうか?
(9)インキは1年間でどのくらい使いますか?
(10)用紙の需要はどのくらいでしょうか?
(11)出版物はどのくらい発行されているのでしょうか?
(12)1年間の広告費はどれくらいでしょうか?
(13)インターネットコンテンツの量は?
(14)DTP関連資格には何がありますか?
(15)印刷業の隣接業界

2004年4月号より

印刷界OUTLOOK

2004/03/29 00:00:00


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