印刷物の発注元である企業がMacやDTPアプリケーション,フォント,プリンタなどの制作環境を整備して印刷用データを制作することは,簡単ではない。しかし印刷発注を効率化するために,こうした発注者の立場にたったソリューションが,「Layout Magic」である。
「Layout Magic」では,発注元の企業においてWebブラウザ上で簡易レイアウトおこない,完成したデータを印刷会社へ入稿する。Webブラウザベースのアプリケーションであるため,使用マシンのOSやハードウェアに依存しない。
また,レイアウト操作は事前にテンプレートを容易することと,製作対象に最適な操作手順をカスタマイズすることにより,極めて簡便なオペレーションを実現している。さらに,通常のWebブラウザのフォント表示はダミーであることが多いが,SVGを利用した独自の表示機能によりリアルフォント表示も実現している。さらに,PDF生成エンジンを内蔵しており,PDFによって表示・プリント,印刷データ入稿が可能である。
「Layout Magic」は,既に大手飲料メーカーや大手電機メーカー、大手自動車メーカー等の商品カタログやチラシ制作向けを中心に10数社へ導入され稼動しているという。本ミーティングでは,株式会社レゾロジックの「Layout Magic」について取り上げ,顧客志向のDTPソリューションの技術と今後の可能性について考察する。
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