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各地の声(2004年6月)

岩手:出版

昨年より大幅売上ダウンに危機感を持っている。大型店の出店が相次ぎ、元気をなくしている地域の店のお役に立てる企画を提案して活性化していきたいと行動中である。

福島:出版、商業、事務

売上高の確保が難しい時代になった。この業界で生き残るのは、高品質で難しいもの、できるだけ低料金でなおかつ短い納期が求められる。顧客と受手は全く逆を考えたらいいのかもしれない。

福島:出版、商業

地方都市で元気な印刷会社は、東京のマーケットを意識しているところ。地域のリーディングカンパニーは、さすがに営業、品質いずれも機能がアップしている。その中に、当社の指針がいくつかあるので健闘して欲しいと思う。

茨城:商業

折込みチラシのデザインコンペが増えてきている。1クライアントから連続で受注している会社はほとんど無い。クライアントは消費者の目先を変える「キャッチに重点」を入れて来ている。

東京:製版

価格が安く仕事量が少ない。CTPを導入して合理化を図ることにした。前途多難。

東京:出版、商業

6ヶ月(半期)はまずまずの業績であった。(対前年比売上額20,000千円増、利益20,000千円減)。毎年ながら価格低迷が各得意先に目立つ。現状のままでコストダウンを進めてもあまり効果が出ないと思う。8月より全社的営業支援体制の組織改革を実施する。得意先への対応のスピード化、環境改善、社内の活性化などである。

東京:出版、その他

丁度6ヶ月、件数は増加だが売上は減少。小さい仕事が多かった。経常利益は前年の60%ダウン、赤字ではない。何とかがんばりたい。景気の上向きとは印刷業界はカヤの外。業界をどうするか、どうなるか、リーダーがいない。

石川:商業

当地に景気の波が来るのはいつも遅れるので、全体としてまだ沈滞している。当社の5月、6月の売上前年比も数%のマイナスである。空港完成による観光客増加の地元商店街や印刷業への波及はない。官公庁を中心にして価格競争が厳しく一時期の半値以下になっている。全体として仕事量も減少している。今年は作らないといった手控えが多い。Webの仕事も期待したようなものにはなっていない。公的機関のサイトは活性化せず、提案しても積極的でない。民間で小さな規模のところでは印刷会社に頼むようなことはない。Webを通じた受注は、量的には少ないが対応が良いとして継続する場合が結構ある。

愛知:商業

受注点数は前期をオーバーするものの、受注の小型化と難易度アップにより、材料、時間ともにかかりなかなか効率化を計れない。

大阪:商業

短納期でチラシや広告代理店、下請けが多く、単価が安く利益がなくて困っている。

香川:商業

6月、7月は、悪かった昨年並であった。景気は底を打ったように感じるが、お客さんが厳しいのか、業界が悪いのか、価格が厳しい。当社の4年前の価格を基準として見ると、その50%の価格水準で落札出来る比率は2割あるかどうかである。5月までの業績は、工場の売上は3%アップだから仕事量は増えているが、営業の差益は前年比20%減である。当社は活版から始まったが、従来の仕事が本当に無くなってきたと改めて実感している。

愛媛:商業

売上が低調傾向にあるのは依然変わらない。この傾向はしばらく続くと思われる。(ただし、単月6月は前年対比でプラスになっている)

福岡:商業

同業同士の価格競争が絶えない状況である。地方はまだ回復していない状況である。

(「JAGAT info 2004年9月号」より)

2004/09/19 00:00:00


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