――――対等でお互いに敬意を払える「パートナーシップ」の構築が印刷業の可能性を押し広げる。
「品質、スピード、価格」――これまで一貫して印刷業が注力してきたこれらビジネスの取り組みは製造技術を中心に据えた経営戦略です。そしてその戦略の元、付加価値形成、新規開拓、提案営業、……全体最適化、等々のキーワードが盛んに取り沙汰されてきましたが、思うような結果がなかなか生みだせてはいません。印刷物の受注-製作-納品という、どの印刷会社も必ず持っているビジネスの仕組みだけで、同業間で競争あるいはシェアしながら業界全体が生き残っていくことが困難になってきているということです。そこにパートナーシップの戦略が生きてくるのです。
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印刷業界が、拡印刷、脱印刷、そしてさまざまなサービス提供のビジネス領域を取り込みながら安定収益を確保していくためには、ノウハウを持たない未知の領域にリスクを負ってチャレンジすることも必要ですが、そのノウハウを既に持つ外部とパートナーシップを組むことがより確実な方法となります。そのためには、自社の経営資源の活用価値を再発見し、その観点からの「顧客」「同業他社」「異業種他社」「関連会社」等との関係構築が求められるということです。
目的を一致させ、経営資源を共有し、対等な敬意を払える形でビジネスを組む戦略的なパートナーシップの取り組みが重要と考えられます。それが、新しいビジネスの形を生み出していくことに繋がります。今回のシンポジウムでは、このパートナーシップの可能性を実践的に掘り下げていきたいと考えております。
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「経営シンポジウム」は経営者必須のプログラム[Premier Program series] の一環として毎年開催しております。刻々と変化する経済/産業/社会の中で、業界共有の経営課題に焦点を絞り、提起し、皆様と共に問題解決の方法を考える年に一度の機会です。ぜひともご参加いただけますようお待ちしております。
2004/10/08 00:00:00