第7回アジア印刷技術情報フォーラム・
Malaysia Printers Association会員夕食会
Malaysia Printers Association, Mr. Ricky Tan Soo Huat,
ご出席のみなさまへ
アジア印刷技術情報フォーラム(FAGAT)設立されて以来、始めてマレーシアでFAGATが開催され, このフォーラムが成功裏に運ばれましたことを心よりお祝い申し上げます。アジア各国の参加者が話し合い、討議し、技術交流を促進していくことはアジア諸国の印刷・メディア産業の発展に深く関与するものであります。
皆様は私に印刷産業はメディア情報産業を代表する最も重要な産業であることを教えて下さいました。電子メディアと比較して印刷物は安く供給でき、情報散種・伝達の最もストレートな方法と思います。加えて印刷と言う言葉は食品包装と消費者のための主要生活条件にも通じております。
印刷産業の今後について大勢の方が予測しておりましたように、この10年間、コミュニケーションの方法は電子仲介となり、印刷産業に少しずつ食い込んで参りました。 ですが事実といたしましては、印刷は非常に貴重であり、まだ産業における有益なビジネスチャンスがあります。 印刷は世界で重要な産業のひとつです。
マレーシアには3,000社以上の印刷会社がございます。 マレーシアでは印刷業者の数は多いのですが、マレーシア人による印刷業や出版業は主に地方における中小企業でまかなわれているのが現状です。書籍、雑誌、包装材料の印刷、新聞印刷、証券印刷やその他、雑多な印刷物により、印刷と出版は数種のタイプに分れております。 2003年売上高は32億リンギットで約23,000名の皆様が従事致しました。
147社が印刷・経営を許可され、MITI（Minister of International Trade and Industry）より、製造ライセンスを得られたこと、また、21社がCTP技術に投資、ワークフローの割り付けや自動化のため、コンピュータ/フイルム、コンピュータ/プレイト プロセッサー、ソフトウェアを含めて非常に高い鮮明度や解像・スキャナー・コピー等の設備使用に至ってまいりました。これらの技術を用いることにより、生産性は伸び、品質向上と無駄を削減致しましたことを伺い、喜ばしく思います。
マレーシアは2003年１月〜11月にかけて印刷材料総輸入は7億6990万リンギットでした。書籍やパンフレット等、42.6%が主にUSAや英国からの輸入で成り立っています。同時期、印刷材料は約4億5,460万リンギットがマレーシアから輸出されています。マレーシアの輸出の実質70.4%は書籍やパンフレットで、主要輸出国はUSA、英国とシンガポールです。 印刷産業は比較的、輸出や投資のため、素晴らしい可能性を秘めた産業と見なされておりました。政府は近代的技術と設備、輸出市場と印刷プロジェクトの設置を奨励してまいりました。
マレーシア印刷会社の今後、やるべきことは出版印刷に関して熟知した海外パートナーと共に協力して自身のグレードアップを図っていくことです。 実力をつけ、創造的で、資力に富み、海外の競争市場に切りこみで参加していくための方向性を定めていく必要があります。
国内・地方の印刷会社はマレーシア人経営の印刷会社としてアプローチして、世界各国相手に率先していくために信頼だけでは有りませんが、しかし、国際的な印刷サービスの市場にもっと係らなければなりません。 AFTAの下、ASEAN市場拡大で地方産業にも好機があります。マレーシア印刷人は国内・地方を考えるだけでなく、むしろ他のASEAN諸国へのサービスと製品輸出を掴むべきだと思います。印刷会社はMITIとコンタクトできますし、そして確実な市場や技術パートナー助言のため、MIDA、MATRADEやそれらの海外駐在事務所のアドバイスを受けることが出来ます。
国際市場の競争相手に、国内・地方の印刷会社と従業員は対外環境で変化を受け入れる準備をしなければなりません。マレーシアでは実践レベルの高い職業学校や協会において学位や称号、資格取得のための印刷コースへの参加等、前向きに挑戦し、将来保証された印刷産業になれるよう、新技術の受け入れが出来る実践的社員のスキル向上が必要です。
ここに私はご招待下さいました協会の皆様にお礼を申しあげるとともに、今後益々、協会が発展いたしますよう、願っております。
2004/11/08 00:00:00