PAGE2005では,Web環境やインターネットを利用したDTP作業のコラボレーションをおこなうソリューションの紹介が目立っていた。
これらのDTP作業のコラボレーションをおこなうツールが増えてきた背景には,コンテンツ管理システムやWebサーバを利用した進行管理が比較的容易に導入できるようになったことがある。個人でおこなうDTPの効率化には限界があり,むしろ素材(データ)管理や進行管理などコラボレーション作業によって,DTP制作工程の効率アップや信頼性の高い制作がおこなえ,差別化することができる。
光文堂では,Webを利用した原稿入稿,台割指示・作業指示と連動した作業進行管理,InDesign上での自動組版,素材データ管理を統合するソリューションとして,KBD PublisherXを印刷会社向けに提案している。雑誌出版から商業印刷のほか,Webページ制作への展開も可能である。
クォークジャパンでは,最新版のQuarkXPress6.5の他にエンタープライズ向けソリューションとして,Quark Content Managerを紹介している。これは,Quark XPress及びその他のドキュメントやWebコンテンツのバージョン管理,再利用を効率的に行うコンテンツ管理システムである。また,Quark Workflow Engineは,プロジェクトの計画,進捗管理,追跡をグラフィカルに実行するソフトウェアで,DTPワークフローを統合的に管理することができる。
|