各地の声(2004.9)
福島:出版,商業,事務
売上高がここ2カ月前年並みに推移しているが,前半の落ち込みを回復するには至っていない。労働時間が毎月極端に減少している状況が人件費に大きく現れている。
茨城:商業
製品の効用価値について。情報伝達目的の達成度を左右する重要事項はタイミングとやり方で,顧客満足度向上のために商品と付け合わせてご提供しなければならない。
東京:製版
仕事量にムラがある。今年は秋から冬へ仕事量が例年より少ない感じがする。
東京:出版,その他
8月以降,フィルムからCTP出力への移行が進み売上が下がった。これがこれから続く状況と思われる。
神奈川:商業
前年に比べても非常に厳しい状況である。今後は,一部主要顧客の景気に左右されない企業体質を築いていくために,新規顧開拓に注力していく。
長野:出版,商業
売り上げは全体としては微増である。東京からの仕事は,商業印刷物は増えているが出版が不調なのでやや減少している。地元は伸びている。XMLによる定期情報誌の自動組版の仕事がうまく回り始めたからである。サーバに入れたデータを印刷物に使ったりWebに発信するが,印刷物向けの組版は夜中に処理できて,納期,コスト両面で大きな合理化ができる。経費削減に取り組む自治体などでの利用も期待できる。地元の商業印刷の仕事ではかなりの規模の広告代理店と競合することがほとんどである。印刷機は,従来の機械を減らしながら両面8色機2台に入れ換え,機械台数,人員数ともに7割程度削減した。
石川:商業
合併(自治体4町)による発注印刷物数量・金額の減少が見られる。これに伴う価格競争の激化とシェアの奪い合いが目立つ。月間売り上げの定量確保のための差別化,オリジナルブランドが求められている。
大阪:商業
売り上げが昨年より悪い。受注は良いが,出版,パンフレットが悪く,安いチラシ,折り込みが多くて困った。設備を活用する仕事が減少している。
愛媛:商業,事務,その他
売り上げは前年対比やや上回った状態がここ数カ月続いている。用紙など,材料費は交渉努力や設備導入によりアップ傾向を抑えている。残業は,売り上げは上向いているが同じレベルである。
沖縄:商業
従来,夏場の売り上げは減少傾向にあるが,今年は度重なる台風の影響もあり,売り上げの落ち込みがますます懸念されるところである。
(「JAGAT info 2004年12月号」より)
2005/03/28 00:00:00