製品マニュアルや保険金融関連ドキュメント,その他報告書や社内ドキュメントなど,カラー・モノクロを問わずデジタル印刷は幅広く普及しており,生産ページ数で考えると印刷生産の大きな部分を占めている。
しかし,中間工程ではドキュメントの編集,素材加工,カラー変換,校正やプリフライト,面付け・製本のための指示など,細かい人的な作業がある。さらに,この作業を行う印刷会社では,最初に顧客から注文を受け,見積りやスケジューリングをおこなう他,さまざまな業務連絡,作業人員・生産工程の管理,製品の検品・発送や請求業務など,たとえプリンタで10分の仕事であっても,その前後には複雑な業務がある。
デジタル印刷を行うためのドキュメント編集・プリプレスや見積り,受注,生産管理,発送,請求などの全体工程のデジタル化は十分とは言えないだろう。
そうした中で富士ゼロックスでは,ドキュメント制作・印刷と受発注業務,生産管理をJDFによって一貫して管理するシステムを構築している。デジタル印刷だけでなくオフセット印刷との連動も想定されている。さらには,発注元の顧客との連携にはWeb上で発注を受け,顧客が進捗状況を確認するためのインターフェイスを公開することも可能であると言う。
本セミナーでは,これらのソリューションを取り上げ,印刷業務の自動化について考察する。
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