DTPの自動化を進めるメタデータ
JAGAT研究調査部副参事 千葉弘幸(ちば・ひろゆき)
DTPの普及により印刷物制作をデジタルで行うことは当たり前となった。しかし,デジタル化が進むと作成途中や用途に応じて修正したデジタルデータが膨大な数になってしまうことが少なくない。多くの場合,ファイル名を変更し,フォルダに名前を付けて分けることによって管理している。こういった作業を個人で行ってしまうと,担当者がいなければどこに何があるか分らないという事態になったり,グループで作業する場合は取り違えてしまったりということもある。これらは,オペレータが人手でファイルを探して開く,ファイルを保存する,名前を付けるといった作業をしていることに起因していると言えるだろう。
最近では,コンテンツ管理やDAM,データベースなど,いろいろなシステムが使われるようになったが,特定のアプリケーションに限定されて使われることが多く,コンテンツを貫いて使うということがなかなかできない。
そこで,XMLの技術を使い,いろいろなアプリケーションから使えるようにして一貫した流れのものを作ろうという構想が出てきた。大手の出版社,アドビシステムズのようなベンダー,システムインテグレートの会社などが,メタデータを使った一貫したシステム作りに取り組もうとしている。
PAGE2005では,「制作の自動化にメタデータを使う」というテーマで,米国アドビシステムズでXMPプロダクトマネージャのGunar
Penikis氏が,XMPについての講演した。その内容を紹介し,メタデータが印刷物制作でどのような役割を果たせるのかを探る。
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2005/05/25 00:00:00