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各地の声(2005.2)

北海道:出版,商業

地元経済の地合いは良くない。オフ輪系の仕事は何とか回っているが,地元の仕事だけでは足りない。価格は叩き合いの状況。個人情報保護法に過敏に反応するクライアントが増え始めてきていて,同窓会名簿など,名簿関係の仕事がかなり減ってきている。各地支店の統廃合など組織再編を進める印刷会社も少なくないようだ。

福島:出版,商業,事務

印刷産業本体の合併・提携はあまり話題にならないが,印刷産業の周辺産業…製紙,紙卸商,印刷機械,IT技術集団…は企業力の維持,発展または,シェア確保のためその動きは盛んだ。印刷業そのものはどうしたのだろうか。現状で生き残れると思っているのだろうか!

茨城:商業

市町村合併の影響で,広報誌の入札件数が減少し,数量増となっている。入札参加企業も増減が大きく,落札価格の予想がし難い状況である。

埼玉:商業,事務

顧客より単価引き下げ(値引き)要請が増えている。

千葉:商業

個人情報ガイドライン(日印産連)の説明を受講したが,正直,今現在どこまで準備するのか迷いがある。もちろん社員教育と外注教育は重要だが。PマークとISMSどちらをいつ? ―これからどう変わるか―強みとなるか―自前で取得できるか?(ISO9001の体験から)

東京:製版

仕事量が少ないため短時間納品が多く,いよいよ3交替制で回していくことに。よろしくないネ!

東京:製版

2月は,去年2月より少し良かったが,3月に入って急に仕事が少なくなってきた。例年の3月とは違うのか,心配。

東京:商業

小口化と超短納期化が進み,状況は冷え込んで,底が見えない。年度末の駆け込み需要は例年と同じくらいか。全体の底上げが自社規模の印刷会社に好影響をもたらしてくるまでもう少し時間が必要という感じがする。

岐阜:商業

11月までは順調だったが,12月から調子がおかしくなった。銀行の人によれば,印刷会社に限らず,地元経済も同様に下降気味のようだ。近隣印刷会社の集まりで,「万博の注文はどこに落ちたのか?」と話題になるぐらい,愛・地球博関連の仕事はこちらに回ってきていない。市町村合併による自治体減少と電子入札導入は,受注競争を激化させている。一方,トヨタ関連の仕事をしている取引先では,史上最高の売り上げを記録しているところもあり,万博関連はともかく,トヨタ関連企業の業績は良いようだ。

和歌山:商業,事務

3月18日,全印工連の浅野会長をお招きし,地方における印刷企業の生き残り策についてご講演いただきます。楽しみにしています。

大阪:商業

設備投資を行いました。売り上げと利益の向上を図ります。

香川:商業

売り上げ・受注とも良くなく,価格もまだ下がっている。他力本願での改善要素は見当たらないので,1度リセットして,売り上げを伸ばすなら東京へ進出するとか,社内的に合理化するなど,自力で経営改善を進める。

愛媛:商業

売り上げが悪いなりに安定してきた。外注費は昨年並みの構成比。累計では,材料関係(用紙・インキなど)構成比が昨年より低く推移している。

沖縄:商業

売り上げが前年同月比で10%前後の落ち込みとなっている。年度末決算が迫ってくるのにどうしようもない。ラストスパートにかけるしかない。

(「JAGAT info 2005年5月号」より)

2005/05/30 00:00:00


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