3月の広告業売上前年比は8.9%増と絶好調である。ただし、分野別では大きな開きがある。マス4媒体はテレビが▲0.2%と前年を割り込んだのをはじめとして、新聞(▲4.4%)、雑誌(▲2.3%)、ラジオ(▲1.5%)と全てが前年割になった。3月の広告業売上プラスの最大要因は、「SP・PR・催事」が23.0%増と大きく前年を上回ったことである。また、折込・CMの前年比も7.5%と伸びてプラスに貢献した。昨年11月まで好調に推移した屋外広告だか、2月、3月と2ヶ月連続の前年割になった。
3月の印刷情報用紙の国内出荷高は1.3%増であった。非塗工印刷用紙が▲2.2%、微塗工印刷用紙は5.3%増、塗工印刷用紙3.5%増、情報用紙▲1.8%であった。非塗工印刷用紙では、主力の上級印刷用紙が0.8%増と何とか前年を上回ったが、中級印刷用紙等3品種が全て前年割になった。塗工印刷用紙では、軽量コート紙が2月に引き続いて好調で4.6%増となり、コート紙も3.4%増であった。アート紙は▲10.2%の大幅な前年割れである。フォーム用紙は7.9%増であった。
(「JAGAT info 2005年7月号」より)
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2005/07/10 00:00:00