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印刷関連市場、資材統計から見る景況

主要市場動向

3月の書籍・雑誌販売金額前年比は▲1.4 %であった。内訳を見ると、書籍は3.4%増と順調だったが、雑誌が▲5.8%と大幅な前年割になっている。書籍ではノンフィクション・読み物のランキング上位点数が、久し振りに文芸書を抜いた。ただし、返品率は2月、3月と前年を上回っている。雑誌では週刊誌が▲11.7%で特に悪かった。
2005年1月〜3月の書籍雑誌販売額前年比は▲1.6%である。書籍は0.4%増だが、雑誌が▲3.2%で、雑高書低は続いている。

3月の広告業売上前年比は8.9%増と絶好調である。ただし、分野別では大きな開きがある。マス4媒体はテレビが▲0.2%と前年を割り込んだのをはじめとして、新聞(▲4.4%)、雑誌(▲2.3%)、ラジオ(▲1.5%)と全てが前年割になった。3月の広告業売上プラスの最大要因は、「SP・PR・催事」が23.0%増と大きく前年を上回ったことである。また、折込・CMの前年比も7.5%と伸びてプラスに貢献した。昨年11月まで好調に推移した屋外広告だか、2月、3月と2ヶ月連続の前年割になった。

仕事の状況

3月の一般インキ出荷販売量前年比は0.7%増であった。平版インキは5.5%増で相変わらず好調である。平版インキに次いで多いグラビアインキは0.4%増でほぼ前年並であった。大幅な減少が続いている金属インキは、3月も▲34.7%という大幅に前年を割り込んだ。この分野は、昨年4月以降、前年比▲20%以上という大幅な落込みになっている。2005年1月〜3月の合計で見ると、一般インキ合計は▲1.9%、平版インキは5.0%増になっている。樹脂凸版インキは▲2.9%であった。

3月の印刷情報用紙の国内出荷高は1.3%増であった。非塗工印刷用紙が▲2.2%、微塗工印刷用紙は5.3%増、塗工印刷用紙3.5%増、情報用紙▲1.8%であった。非塗工印刷用紙では、主力の上級印刷用紙が0.8%増と何とか前年を上回ったが、中級印刷用紙等3品種が全て前年割になった。塗工印刷用紙では、軽量コート紙が2月に引き続いて好調で4.6%増となり、コート紙も3.4%増であった。アート紙は▲10.2%の大幅な前年割れである。フォーム用紙は7.9%増であった。

(「JAGAT info 2005年7月号」より)

■関連情報:印刷業界データ

2005/07/10 00:00:00


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