6月の広告業売上前年比は1.7%増であった。傾向としては2004年度中は好調に推移していたが、2005年4月以降は伸び率がかなり鈍化し、5月、6月の伸び率は1%台にとどまっている。伸び率鈍化の最大要因は、マス4媒体の低迷で、特にテレビと新聞というシェア上位2媒体の低迷である。6月のテレビは前年比▲3.1%で2ヶ月連続の前年割れ、新聞は▲5.1%でこちらは4ヶ月連続の前年割れになっている。一方、交通広告、屋外広告、折込・ダイレクトメールは順調に伸びた。
6月の印刷情報用紙の国内出荷高前年比は0.3%増の前年並みであった。6月は塗工紙が前年割れとなった。コート紙が▲3.0%とマイナスになったことが効いている。軽量コート(1.9%増)、微塗工(5.9%増)は順調であった。非塗工紙は、全体として▲1.1%である。 2005年上期で見ると、非塗工紙の前年比は▲1.4%、塗工紙は2.1%増である。塗工紙ではアート紙が▲6.1%に対して、コート紙1.1%増、軽量コート紙3.8%増、微塗工紙は5.5%増となっており、技術進歩による品質改善もさることながら、印刷物発注者の経費削減のニーズの高さを示すグレート毎の変化になっている。 (JAGATInfo 2005年9月号より)
2005/09/25 00:00:00