各地の声(2005.7)
岩手:商業
衆院選の仕事は多少ありました。しかし,地方にとっては同じ選挙なら統一地方選のほうが経済効果は高くなります。今回は解散総選挙でしたから,事前運動期間がなく,特需と言うほどの規模にはなりませんでした。仕事は納期とコスト面から有利なのか,オフ輪系が伸びて枚葉系は伸び悩んでいます。チラシが増えているパチンコ屋も大手チェーンの進出で競争が激しくなって,淘汰を迎える時期を迎えつつあるそうです。市町村合併で生まれた新自治体には,新たに印刷会社が進出するとの未確認情報もあって,印刷会社もますますたいへんです。
福島:出版,商業,事務
売上高の確保に全力を尽くしているが,無理があるのか。原材料・諸資材の増加によって利益幅が大きく悪化している。あちらを立てればこちらが立たず。苦慮する毎日が続きます。下期は内部改善に全社挙げて取り組むことに決定しました。
東京:製版
仕事量に波がある。価格は下がっていく。
岐阜:商業
地元の商店街自体に活気がない。温泉の観光客は平成2年の160万人をピークに昨年は100万人にまで減ったそうだ。衆院選は郵政反対派の藤井候補が立候補したので選挙戦は盛り上がったが,特需の恩恵には残念ながら預かれなかった。用紙の断裁料なども年間では大きなコストになります。業者まかせにせず,できる限り自社で行うなどしてコスト削減に努めています。当社は経営を従業員にもガラス張りにしていますから,従業員も納得してくれているようです。
愛知:商業
弊社は7月が決算期でした。前期の概要として,売上高は伸びましたが,利益が伴っておらず厳しい決算になりました。来期は徹底した経費の見直しを図り,利益の回復をと考えています。
大阪:商業
紙版工程を廃止し,最新のオンデマンドを導入しました。人件費の削減,資材のコスト削減を図っていきます。
徳島:商業
状況は非常に厳しく,特に6月ごろから苦戦が続いています。何とか仕事量が確保できれば黒字にできるのですが。資材料価格の上昇もありますから,CTPを入れればある程度のコスト削減は見込めるか,と考えています。輪転を持っているところは安くできるから伸びているように映ります。景気の好不況に関係なく,今の状態を当たり前と受け止めて経営をする覚悟を決めています。
石川:出版,商業
努力はしているが受注は厳しい状況。価格競争は依然として激しい。総選挙特需はあったものの,落選候補者の印刷代回収が心配であります。
福岡:商業
第2四半期に入っても厳しい状況が続いている。受注件数も先月からさらに下落して80%台となってしまいました。何らかの対策が必要になってきています。
沖縄:商業
受注量も減っているが,単価の下落がさらに追い討ちをかけ,売り上げが大幅減少です。何とかして夏場を乗り切りたいが厳しいものがあります。
(「JAGAT info 2005年10月号」より)
2005/10/20 00:00:00