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印刷界OUTLOOK2006(2)

2006年4月1日 印刷界OUTLOOK2006 一覧

●引き続き減少する印刷業の従業員数

経済産業省の「平成16年工業統計表 産業編」(概要版)によれば、2004年の従業員数4人以上の規模の印刷業では、従業員数は27万8212人で、前年比3.8%の減少となりました。10年前の1994年の32万8930人と比較すると5万718人減少(15.4%減)しました。製造業全体(従業員4人以上)では811万3676人で前年比1.4%の減少です。全体に比べ印刷業の減少率は高く、製造業全般の労働市場回復局面が印刷業の労働市場では遅れて波及しています。

印刷関連全体(従業員4人以上)では、2004年34万6175人で前年比4.0%の減少です。製版会社(従業員4人以上)の従業員数は2004年3万3801人、前年比5.7%の減少となっています。10年前の94年の5万4194人と比較して37.6%減で、2万393人も大幅に減少しました。しかし事業所数と比べ従業員数の減少率が小さく、事業所の統廃合が進んでいると考えられます。
製本業(従業員4人以上)は2004年に2万661人で前年比3.2%の減少、94年の2万4352人と比較すると3691人の減少(15.2%減)です。
印刷物加工業(従業員4人以上)は、2004年は1万1915人で前年比4.0%の減少、印刷関連サービス(従業員4人以上)は、2004年1586人で、前年比10.0%の減少です。

●部門別就業者数は「営業」がトップ

全印工連「平成17年度印刷業経営動向実態調査集計結果報告書」によると、回答企業490社の就業者数は1社平均60.7人です。このうち役員、パート・嘱託などを除いた従業員数は50.4人で、男性38.3人、女性12.1人となっています。
業態別に1社平均従業員数を比較すると、101.2人の包装印刷がトップで、商業印刷64.2人、出版印刷62.9人、総合印刷59.7人と続きます。
部門別の就業者数では、営業が1社平均12.7人で割合も20.8%と最も多く、平版印刷9.2人、デジタルオペレータ6.4人、製本加工6.0人などとなっています。
地域別にデザイン系職種を見ると、企画・デザイン・編集部門とデジタルデザイナー部門の合計は東京が3.6人に対して、四国5.8人、九州6.6人、北海道9.6人などとなっており、地方では自社内で確保する傾向が見られます。

2006年4月号より

印刷界OUTLOOK2006 一覧

2006/04/17 00:00:00


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