各地の声(2006.1)
青森:商業
地方の売り上げが芳しくないのは官公庁需要の減少が大きく影響しているようだ。年度末につくってきた事業報告書や調査報告書も,公共事業の削減によって減少してきている。近隣県では市町村合併による合理化で,年間の印刷物関連予算が20億円近く削減された自治体もあると聞く。平成の大合併によって秋田県では市町村数が約70から約30への大幅減少となって,新市町村にある印刷会社は良いが,そうでない会社は大変だと思う。昨年施行の最低制限価格制度は機能しているものの,市町村要覧など官公庁印刷物の電子化の流れは止まっていない。政府が今後2年間に渡って青森など7道県に「地域雇用創造支援事業」の集中投資をして,地方自治体の雇用創出を促進するくらいだから,民需の回復も芳しくありません。
福島:商業,出版,事務
平成18年もスタートした。1月の売上高は目標には達しないが,前年対比では上向きを確保できた。しかし内容は大変厳しい。春先にかけて用紙の値上げ,諸資材の値上げが要請されているが,受注価格にどのように反映させるか悩んでいる。
福島:商業,出版 福島カラー印刷
売上高は前年を下回っているが,効率化とスキルアップによって利益は確保できています。来期以降は,売上高の増加が中期的な課題になります。
茨城:商業
仕事に動きが出てきたようであるが,価格競争に変わりはないため,景気回復の実感はない。安値競争ではなく,適切な価格・納期・品質と三拍子揃ったバランスを保って受注を拡大したい。それにはお客様が納得できる企画や提案等が必要であろう。
東京:製版
1月は日数も少なく仕事量も少ない。1月の売上高前年比は前年を上回ったが,これは昨年の仕事の持ち越しがあったためです。年々お得意先様の内製化が進んでいます。今後の営業展開はどのようにしていくべきだろうか。
東京:事務
昨年の冬は仕事量も少なかったのですが,ここのところにきて増えてきているようです。短納期が多くなっているので品質確認に注意しています。
千葉:商業
平成17年12月決算では数年続いた売り上げの減少に歯止めがかかり,利益目標も達成することができました。全社ベクトル合わせによる顧客サービス徹底が実を結んだのでしょうか。平成18年度は来年迎える創業45周年の「創生計画」に向け,決起の年に位置付けたいと思っています。1月も好調を持続しています!!
岐阜:パッケージ
売上高前年比で見ると,景況感が好転していく兆しが見えてきています。
大阪:商業
世間では景気回復と言われているようですが,どうもパッとしません。
和歌山:商業,事務
1月だけでは判断できませんが,昨年と違った感触を受けています。回復か足踏みかは3月末時点段階で判断したいと考えています。
岡山:出版,商業,事務
地域社会にこだわっていては,零細印刷会社はやっていけなくなってきました。さあ,どこへ活路を見出すか…。
山口:商業
毎月の売上高前年比が落ちてきています。
沖縄:商業
観光客の入域数が増えているのは明るい材料ですが,ホテル業界の過当競争による客室単価の引き下げ等が,印刷業を初めとする関連産業へどのように波及するかが気になるところではあります。
(「2006年1月度 印刷業毎月観測アンケート」より)
2006/04/15 00:00:00