印刷産業の成長が全体的に低迷している中で,唯一成長分野と注目されているのがデジタル印刷、オンデマンド印刷である。さらに、デジタル・オンデマンド印刷ならではの新しいスタイルの印刷物も次々に開発されている。
たとえば、Webを使ってユーザが自分自身で簡単なレイアウト指示を行い、印刷・製本を発注するサービスがある。
ユーザにとっては、既存のテキストデータや画像を利用した冊子を安価に製作することができる。たとえば、一冊からの注文も可能である。印刷会社にとっては、自費出版などの一般個人から小部数のオフィスユースなど、広範囲な印刷受注が可能となる。
昨今では急増した個人Blogのデータを、書籍の形にして保存したいというニーズも増えていると言う。
今回のミーティングでは、発注者がWebからレイアウト指定を行い、印刷・製本を受託するサービスを運営している印刷会社を取り上げ、オンデマンド印刷のサービス形態とビジネスについて考察する。
また、さまざまな販促ツールの製作や、一般企業内での請求書・帳票出力などで利用されているバリアブル印刷の動向について取り上げる。
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