経済産業省の「平成16年化学工業統計年報」によると、2004年の一般インキ(印刷インキの合計から新聞インキを除いたもの)の販売量は、前年比0.8%増の43万6350トンとなり、2年連続の増加となりました。販売金額も前年比0.2%増の2981億3900万円となりました。
印刷インキの構成比を見ると、平版インキが35.7%、グラビア用インキ(2002年よりプラスチックフィルム印刷などで使用する特殊グラビアと出版グラビアインキが統合)が32.4%で、この2つで販売量の過半数を占めます。以下は新聞インキ12%、その他インキ(2002年より凸版・凸版輪転インキはその他のインキに統合)10.9%、樹脂凸版インキ5.1%、金属印刷3.8%です。10年前の1994年と比較すると、平版インキの占める割合が8.9ポイント増で、年々割合を上げています。新聞インキも1.8ポイントの増加、その他インキが0.1ポイント増と割合を伸ばしています。
逆に樹脂凸版インキが0.3ポイント減、金属印刷インキ6.1ポイント減です。グラビアインキは2.3ポイント減と割合こそ落ちていますが、販売数量は3.5%増となっています。
一般インキ品目別出荷量の販売数量上位3品目を見ると、平版が販売数量17万7216トン(前年比5.7%増)、販売金額が1217億2900万円(同8.8%増)、グラビアが販売数量16万839トン(前年比3.5%増)、販売金額729億4200万円(同1.0%増)、その他のインキが販売数量5万4067トン(同10.9%減)、販売金額685億5700万円(10.6%減)と大きく減少しました。
近年、平版インキは増加傾向にあり、この10年で54.6%伸びました。新聞印刷も新聞広告費の減少の影響か2003年は減少しましたが、近年、新聞広告を中心にカラー化が増えていることから増加傾向にあります。
白黒写真フィルム(印刷・業務用:2002年より映画用フィルム、ロールフィルム、特殊フィルムが統合)の販売量は、9398.9万m2(前年比6%減)となっています。
2006/05/08 00:00:00