~Kodak Streamインクジェットテクノロジーが新聞業界向けにさらに柔軟なビジネスモデルを実現~
このたび、英国のコダック リミテッド(以下コダック)とGuiton Group社が両社の合弁事業としてKP Services (Jersey)社(以下KP)の設立を発表しました。
この合弁事業により、KPは2016年よりGuiton Group社が所有するJersey Evening Post誌ならびにイギリスの全国紙11誌の大半を印刷し、イギリス海峡のジャージー島とガーンジー島で販売する予定です。これによる各紙の部数の合計の日産数は35,000部ほどと見込まれています。
この新サービスは両島に様々なメリットをもたらすと予想されますが、その中でも特に大きいのは、これまで発行当日の空輸という態勢によって、荒天時に多発していた遅配の問題が解消されることです。
コダックは、出版・新聞印刷向けのKodak Prosper 6000Pプレス2台に加え、新たに発表されたHunkeler社製のCombi-Solution 新聞用フィニッシングラインも4ライン設置する予定です。Prosper 6000Pプレスを制御するインテリジェントプリントシステム(IPS)は、オペレーションを常に監視・評価・調整して最高品質の出力を確保します。IPSはさらに機能強化されており、Prosper 6000Pプレスでは版ズレを瞬時に補正できるようになり、見当精度のより一層の安定性を実現しています。また、新聞や書籍の発行に特化されたProsper 6000Pの印刷速度は通常の新聞用紙で最高300メートル/分を達成しており、これを1時間当りの部数(タブロイド判48ページ)に換算すると3,000部弱となります。こうした数々の特長を備えたProsper 6000Pは、小ロット・多品種の新聞印刷を手がける工場等に最適なシステムと言えます。
Hunkeler社製の最先端フィニッシングラインでは、タブロイドと普通サイズの切り替えを全自動化するとともに、各面の丁合も自動化しています。折り・丁合用のサブシステムでは、1紙当りタブロイド判で140ページを上限に、ページ数が異なる各紙を処理することが可能です。
KPのマネージングディレクターのジャック ナージャン氏は、次のように述べています。 「現在の印刷業界では、これまでの生産方式を補完すると同時に、新聞印刷の未来を切り拓いてくれるような技術に投資をしなければなりません。コダックは新聞のインクジェット印刷にいち早く取り組んだパイオニアであり、今やStreamインクジェットテクノロジーならではのスピードとクオリティを兼ね備えた次世代のインクジェットプレスを全世界に提供しています。今回の合弁事業で印刷することになった各紙は部数に300以下~15,000以上というばらつきがあり、ページ数も異なるので、オフセットで印刷することは困難です。私たちはKPという会社を通して、Kodak Prosper 6000Pプレスの実力を世界中のお客様にアピールできると考えています」
ジャージー管区の経済開発大臣を務めるリンドン ファーンハム議員は、次のように述べています。
「これほど有名であるグローバル企業から、ジャージー島の経済に素晴らしい投資をしていただき感謝しています。コダックとGuiton Groupの提携によってこの島に最先端のデジタル印刷技術が導入されるわけですが、さらにそこから新たな雇用の創出や新たな技能の習得といった成果が出てくることを期待しています。KPは『新聞のデジタル印刷』を全世界に向けて紹介する場になることは間違いなく、私たちもこの島でそのような変革を経験できることを楽しみにしています」
Guiton Publishing社とJersey Evening Post誌のマネージングディレクター、ポール カーター氏は次のように述べています。
「Jersey Evening Postなどを125年間にわたり継続して印刷してきたわけですから、新しいソリューションが技術的に優れたものでなければ、単独事業から合弁事業への移行を検討するには至りませんでした。また、この10年間、デジタル技術の進展を見守ってきましたが、スピードと信頼性に難があるため導入に踏み切れませんでした。しかし、現在では、Hunkelerの後加工機と当社の印刷・販売のノウハウにKodak Prosper 6000Pプレスを加えることで、新しい一歩を踏み出せると確信しています。当社の創立125周年に当たる今年、事業の将来性を確実にするための準備が整ったことを嬉しく思います」
※本プレスリリースは英国コダック リミテッド社より2015年8月11日付けで配信された英文のプレスリリースの日本語訳です。
※Kodak、ProsperはEastman Kodak社の商標です。
この件に関するお問い合わせ先:
◆報道関係者
コダック合同会社 広報 担当:本間 TEL:050-3819-1300 FAX:03-6863-8340
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コダック合同会社 営業部 TEL:03-6837-7285