ロッテ・凸版印刷・日本HP、デジタルパッケージで木下賞を受賞

掲載日:2018年6月20日

株式会社ロッテ(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:牛膓栄一、以下 ロッテ)・凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)・株式会社日本HP(所在地: 東京都江東区、代表取締役社長執行役員:岡隆史、以下 日本HP)の3社は、ロッテが2017年5月に販売した20周年記念デザインパッケージの「キシリトールガム<Xミント>(以下 本商品)」で、公益社団法人日本包装技術協会が主催する「第42回木下賞(※1) 新規創出部門」を受賞しました。 

 

今回受賞した「キシリトールガム<Xミント>」と、200万種以上のデザインが印刷されたパッケージフィルム

 

今回の受賞について

今回受賞した本商品は、キシリトールガム発売20周年を記念して、羽生結弦、小松菜奈、ヤバイTシャツ屋さんら、多種多様な才能を持つ20代の若者たち20組がデザインしたベースデザインをランダムに組み合わせ、200万種以上のパッケージデザインを実現したものです。従来の印刷方法ではデザインごとに版が必要となるため、多品種のデザインを印刷することは難しいとされてきました。
本商品の実現には、日本HPが提供する「HP Indigo 20000デジタル印刷機」と、デザインデータを入力すると自動的に拡大・回転などを繰り返し、ユニークなデザインを自動生成できる「HP SmartStream Mosaic ソリューション(以下 HP Mosaic ソリューション)」を活用。また、凸版印刷が持つ情報加工技術とフィルムへのデジタル印刷やコンバーティング技術を融合させた「トッパンFPデジタルソリューション」をあわせて活用することで、軟包装において200万種以上のデザインを印刷したパッケージの製造が可能となりました。

日本HPと凸版印刷のデジタル印刷技術を活用した本商品は、軟包装における新たなマーケティング手法の確立と技術革新性が評価され、今回の受賞につながりました。

 

「HP Indigo 20000 デジタル印刷機」と「HP Mosaic ソリューション」について

「HP Indigo 20000 デジタル印刷機」は、マス・カスタマイゼーションの要求に応えるラベル・パッケージ印刷用のデジタル印刷機です。印刷速度は、カラー最速42m/分、10ミクロンから最大250ミクロンまでの厚さの軟包装用フィルムに対応しています。
「HP Mosaicソリューション」は、素材データを入力するだけで、自動的に拡大・回転などを繰り返し、世界にひとつだけのデザインデータを大量に自動生成することができるアプリケーションです。膨大な数の可変データの連続印刷が可能な「HP Indigo 20000デジタル印刷機」と「HP Mosaicソリューション」を組み合わせることで、200万種以上の本商品オリジナルパッケージデザインの実現に貢献しました。

 

「トッパンFPデジタルソリューション」について

「トッパンFPデジタルソリューション」は、菓子や食品、トイレタリーなど軟包装を用いた商品パッケージにおいて、1種固定のデザインだけでなく、地域や季節、可変メッセージなど、多種多様なデザインのバリエーション展開を実現するものです。
・製版不要のため、複数デザインのパッケージ製造が可能
従来の軟包装印刷は製版が必要な大量生産向けの印刷が一般的でしたが、デジタル印刷は製版が不要のため、複数デザインのパッケージを展開できます。
・情報加工技術を応用し、グラビア印刷と同等の品質を実現
デジタル印刷でありながら、従来培ってきた情報加工技術を応用することで、店頭効果の高い印刷再現を可能にし、グラビア印刷と同等の品質を実現しました。
・少量から大量まで、適切なデータ処理が可能な運用体制を構築
大小さまざまなデータを適切に取り扱う運用スキームを構築。従来培ってきた、カタログやDMなど多様な印刷物を取り扱うノウハウを活用し、デザインのデータ量に応じた適切な運用体制を独自構築しています。

 

20周年記念デザインパッケージの「キシリトールガム<Xミント>」について

・「世界にひとつだけ」のユニークなデザインでブランドイメージ拡大
製版が不要であるデジタル印刷を採用することで多品種のデザインパッケージの展開が可能となり、200万種以上のデザインの印刷を実現しました。
発売から20年間ほぼ固定したデザインで歯の健康をうたい、確固たるブランドイメージを築いてきたキシリトールで、同じ絵柄がない「世界にひとつだけのパッケージ」という、まったく新しい商品展開をすることで、ブランドのイメージとともにターゲット層を大きく拡大させました。
・話題性の高さでさまざまなジャンル層へ拡散
多種多様な才能を持つ20代の若者たち20組がパッケージのデザインをしたことで、さまざまなジャンルのファン・コミュニティにおいてSNS上での発信・拡散を訴求することに成功しました。

 

※1「木下賞」は、公益社団法人日本包装技術協会(JPI)が主催し、JPI第2代会長である故木下又三郎氏の包装界に対する多年の功績を記念して設定された表彰事業です。本賞は、包装技術の研究・開発に顕著な業績をあげたものや、包装の合理化・改善・向上・新規分野創出に顕著な業績をあげたものに与えられます。今年で42回目を迎え、6月19日に表彰が行われます。

 

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