私は芸術系の大学で教えているのだが、2024年度用の「シラバス」の作成で考え込んでしまった。写真系の学科であるため「レタッチ」の講義もあるのだが、2023年度のレタッチの講義においては「生成AI(2023年は生成AIが話題)を取り上げて講義するか?」で考え込んでしまい、頭の整理がつかずに「正月休みに勉強してくるから」と学生には謝って、後伸ばしにさせてもらったのだ。結局、確信的な講義はできずじまいでお茶を濁してしまい、後味の悪いもので終わってしまった。
結論としては「生成AI時代のレタッチ」というテーマで2024年度の講義を行うことにした。とにかくお題目だけでも言い切ってしまおうということだ。今回の本欄では、レタッチについて再整理してみることにしたい。