展示会出展の優位性

掲載日:2024年8月2日

デジタル化が進み、オンラインマーケティングやソーシャルメディアが普及した現代においても、展示会への出展は企業にとって依然として強力なマーケティング手段だ。単なる販促活動にとどまらず、多くの戦略的優位性をもたらす可能性がある。

– リアルな体験 –
デジタルマーケティングでは得られない展示会の最大の利点は、顧客や取引先と直接対話できることだ。製品やサービスを実際に目にしたり、手に取ったりすることができるため、顧客は製品の品質や企業の信頼性をより確かに感じ取ることができる。このリアルな体験は、企業がブランドイメージを強化し、競争優位を確立するための強力な手段だ。

– 新規顧客の獲得 –
展示会には、多くの潜在顧客が集まる。専門性の高い展示会であれば、業界の最新動向に関心のあるターゲット層が訪れるため、質の高い見込み客を獲得できる可能性が高い。これまで接点の無かった新規顧客層にもリーチできる。

– 競合との比較 –
展示会は競合他社との直接的な比較の場でもある。多くの競合が一堂に会することで、各社の製品やサービスの違いが明確になり、企業は自社の強みや差別化ポイントを明確に訴求できる。さらに市場のトレンドや競争状況の把握は、マーケティング戦略に役立つ。

– フィードバック –
顧客との対話は、迅速なフィードバックを得るための貴重な機会だ。新製品やサービスの試作品を展示会で公開し、顧客の反応を直接得ることは、製品開発やサービス改善の参考になり、競争力を高められる。またビジネスパートナーシップの機会にもなる。同業他社や異業種の企業と交流することで、新たなビジネスアライアンスを築くチャンスが生まれる。

– コストパフォーマンス –
展示会は出展費用だけでなく運搬費や人件費が嵩み、一見すると高コストに思えるが、その効果を考慮すれば、コストパフォーマンスに優れたマーケティング手法といえる。多くの見込み客に一度にアプローチできるうえ、商談がその場で進展する可能性も高く、大きな投資効果を得られるだろう。そして展示会後のフォローアップを継続することで、見込み客を顧客に転換できる。

展示会出展は、デジタル時代においても依然として企業の成長を支える重要な手段だ。リアルな接触の機会による新規顧客の獲得、競合他社との比較、市場フィードバック、パートナーシップの構築、ブランド認知度の向上など、さまざまな優位性を持っている。

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(研究・教育部 河原 啓太)