最新!「DTPエキスパート認証試験」対策情報

掲載日:2024年10月2日

DTPエキスパート認証試験は1994年の第1期試験以来、30年を超える歴史の中で62回の試験を実施し、23,000人を超える有資格者を輩出している。この間、時代の変化とともに試験制度や試験方式も改定しており、それらに対応した最新の受験対策教材を紹介する。

 

<学科試験対策>
DTPエキスパートの学科試験は、制度発足当時は解答用紙に記述する文字通り“筆記試験”であった。その後受験人数が増え続け、手作業(目視)による採点もなじまなくなり、マークシート方式に移行、長年にわたり同解答方式を継続してきた。
そして、2024年3月の第61期試験よりCBT(Computer Based Testing)を採用、全国各地のCBTテストセンター(試験会場)に設置されたパソコン上で試験に取り組む方式となった。
従って、これまでのように大会場で、紙で配布された問題を筆記用具を用いて解答する形態とは全く違い、オフィースや在宅時に近い環境の中で、パソコンのモニターを通してキーボードを介して解答していく訓練(対策)が必要となった。
そこでJAGATでは、CBT方式に対応したeラーニング教材の提供を開始した。

DTPエキスパート学科問題演習ドリル

【ねらいと学習内容】

・インターネットに接続したパソコン、タブレット、スマートフォンから、受講期間中いつでも何度でも学科問題演習に取り組め、不正解をなくしていくことにより学科試験合格を目指す。
・DTPエキスパートカリキュラムの5つのカテゴリより、約660問がランダムに出題される。理解度テストにより達成度が確認でき、概要解説スライドにより理解を深める。

 

<実技試験対策>
DTPエキスパートは、1回の試験で学科試験と実技試験の両方に合格して資格認証される制度を続けてきた。元々のコンセプト(当時の時代の要請)が、DTPを使って“よい印刷物”を制作するための正しい知識を持ち、効率的なワークフローも設計できるスーパーバイザー的人材の育成を目指すというもので、学科と同時に、実際に制作に携わる人ではなくとも、印刷物設計の基本ノウハウを兼ね備えている人物像を描いていたためだ。
しかし、DTPの導入~黎明~普及期を経て求められる知識や人物像も変化、それは2年ごとに改訂される「DTPエキスパートカリキュラム」に反映させてきたが、2020年3月の第53期試験より制度を大幅に見直し、学科試験だけで合格できる「DTPエキスパート」と学科および実技試験の合格者「DTPエキスパート・マイスター」の2段階制となった。
従前の実技試験は、そのコンセプトによりデザイン能力やオペレーションスキルを問うものではなかったが、「DTPエキスパート・マイスター」では印刷データ制作のスキルはもちろん、クライアントの意図・要望を正しく理解し、伝えたい情報、内容をきちんと表現できるデザイン能力も重視されるものとなった。
今般、このマイスター実技試験に向けた待望の解説書を発刊した。実技試験受験者のみならず、DTPオペレーターや印刷物デザインに関わる全ての人に役立つ参考書となっている。

DTPエキスパート・マイスターBOOK

B5判オールカラー/112ページ
定価:3,300円(本体3,000円+税10%)

 

次回、第63期試験は2025年3月に実施する予定である。
受験を考えている方には、ぜひこれら最新の受験対策を活用してほしい。

(JAGAT 研究・教育部 橋本和弥)

 

DTPエキスパート認証制度
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