新卒内定者はこの時期、社会人になることへの決意を固め、期待感を抱く一方、不安を感じながら入社までの期間を過ごす学生たちも少なくない。彼らが安心して入社できる環境を整え、不安を取り除くためのコミュニケーションをとり、信頼感を築いていくことが非常に重要である。
来春卒業予定の大学生の就職内定率は、リクルート就職みらい研究所「就職プロセス調査(2025年卒)」によると、10月1日時点で95.9%で、同調査による過去10年間で最も高い率となっている。
内定式に参加した学生からは「自身の就職先選択への納得感を得た」、「社会人になることへの気持ちの切り替えができた」という声が聞かれる一方、「自分の選択が本当に合っていたのか気持ちが揺らいできた「配属先が不安」と内定式後も不安を抱える学生がいる。そのため、「企業の皆様には、内定者の不安を取り除くように、積極的なコミュニケーション機会の設定や、入社後の働くイメージにつながるような情報提供を心がけていただきたい。」としている。
では、では実際に内定者とのコミュニケーションを取る際に、どのようなことがポイントとなるのであろうか。さまざまな情報から完結にまとめてみた。
第一に、安心感を与えるサポート体制を強調すること。
未経験者でもスムーズに仕事に取り組んでいける教育体制を説明。また、実際に入社前教育を実施し、きちんとした教育体制を実感してもらえることで安心感を与える。
また、チャットツールや相談窓口を設置して、気軽に質問や相談ができることを内定者に伝える。
第二に、一人ひとりに寄り添う姿勢を示すこと。
定期的に連絡を取り、進捗状況や心配事を確認するなどフォローアップを行う。
メールやチャットツールで「最近どうですか?」といった軽いコミュニケーションを取るだけでも効果的だという。
第三に、会社やチームの情報をオープンに共有すること。
内定者が実際の職場で働くイメージを持てるように、仕事内容や職場の雰囲気を具体的に伝える。
また、現場の先輩社員や同期となるメンバーとの交流機会を設ける。ウエルカムランチや座談会、カジュアルなミーティングなどで、職場の雰囲気を感じでもらう。
第四に、ポジティブな未来像を共有すること。
入社後の成長やキャリアアップの可能性について具体的に話すことで、入社後の期待感を高められる。
全体として、内定者が「この会社で働くのが楽しみ」と思えるように、心配事を解消し、ポジティブな期待感を高められるコミュニケーションを心がけることだ。
内定者とのコミュニケーション機会を作り、働くことの不安やモチベーション低下を防ぐ施策として、JAGATが毎年おすすめしているのが通信教育「印刷業のための新入社員コース」によるフォローアップである。
本コースは、社会人としてのマナーなどビジネスの基本だけでなく、印刷産業の成り立ちや、印刷技術の基礎知識、印刷会社の仕組みなど、新入社員が印刷業界や印刷会社の仕事についての理解が深まるカリキュラムを、時間と場所にとらわれず、総合的に学習できる印刷業界に特化した唯一の通信講座である。
3カ月の受講期間に課題のやり取りなどで、人事担当者とのコミュニケーション機会が生まれ、こうした教育研修を受けることで、知識やスキルが身に付くだけでなく、教育を施してくれる企業に対する帰属意識が高まるとともに、モチベーションが維持できるといわれており、内定者の不安を解消するのにも有効と考えられる。
内定者とのコミュニケーション手段の一つとして、JAGAT通信教育「印刷業のために新入社員コース」をおすすめする。
(研究・教育部 橋本 和弥)
【関連情報】
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