企業の未来を拓く、生成AIとブランディングの融合

掲載日:2025年1月30日

生成AIが企業ブランディングを変革する時代が到来している。特に、印刷業界のような伝統的な産業において、この変化は新たな成長の機会をもたらす可能性を秘めている。

マーケティング人材不足
印刷業界は長年、「つくる・刷る」という基本的な機能を提供することで事業を展開してきた。しかし、デジタル化の進展と市場の成熟化により、単純な印刷サービスだけでは差別化が困難になっている。さらに多くの中小印刷会社では、マーケティング人材の不足やブランド構築のノウハウ不足が深刻な課題だ。

このような状況下で、印刷会社が成長戦略を描くためには、新たなアプローチが必要不可欠だ。その鍵となるのが、「生成AI」を社内の新たなパートナーとして活用することである。生成AIは、大量のデータを学習し、人間のような文章や画像を生成する能力を持つ。この技術を適切に活用することで、ブランディングの過程で直面する多くの課題を効率的に解決できる可能性がある。例えば、企業の強みや独自性を明確化する際、生成AIは膨大な市場データや競合情報を分析し、独自の視点を提供することができる。また、ターゲット顧客のペルソナ作成や、ブランドストーリーの構築においても、AIの創造力と分析力が大いに役立つ。

 

ChatGPTを活用したブランディングプロセスの実演
そこでJAGATはpage2025オンラインセミナーにて「生成AIが変える、企業ブランディング」を開催し、生成AIを活用したブランディングの方法論を紹介する。注目すべきは、ChatGPTを活用したブランディングプロセスの実演だ。印刷業をテーマに、実際のブランド構築の流れをご覧いただくことで、参加者は生成AIの可能性を具体的に理解できる。

本セミナーの講師を務めるのは、島田良氏だ。島田氏は、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会の理事およびグランド・マスタートレーナーとして、ブランディングの第一人者として知られている。2010年に協会のトレーナーとして認定されて以来、多数の講座を担当し、同協会のカリキュラム編集にも携わってきた。従業者参画型と生成AI活用を組み合わせた「AIチームブランディング」手法の開発により、ブランド人材の育成と企業における生成AI活用の浸透に尽力している。

厳しい経済環境の中で生き残り、成長を続けるためには、従来の枠組みにとらわれない新しい発想が必要だ。生成AIという新たなパートナーを迎え入れ、次世代のブランディングに挑戦する。そんな未来志向の経営者や担当者にとって、このセミナーは貴重な学びの場となるはずだ。

(研究・教育部 河原 啓太)

2月14日(金) 10:00~12:00
【S5】生成AIが変える、企業ブランディング
講師:島田 良 (株式会社りんごの木 / 一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 理事
        グランド・マスタートレーナー / カリキュラム編集委員)