更新試験をキャリアデザインの機会に

掲載日:2018年9月21日
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DTPエキスパートカリキュラムは、11月に改訂第13版発行を予定しています。
2年に一度の改訂を前に資格者の方々の継続学習の状況を確認した統計とともに、資格制度の活用についてお伝えします。

エキスパート認証制度では、資格取得後2年に一度知識のアップデートのため、学科試験を中心とした更新試験を実施しています。
学科試験による知識の確認を促すことで、多忙な実務の中でも技術動向やビジネストレンドに触れていただく機会を提供する意味合いを持っています。
それとともに、現時点での自らの立ち位置を俯瞰し、今後のキャリアデザインに対し意識的になっていただく場として、記述式試験も行っています。
ビジネス変化のスピードが増す現在、求められる知識、技術、能力は一様ではありません。
本試験を通して印刷人としての必須知識を獲得していただいたのち、変化するビジネス環境に対応するスキルは何であるかを現状の実務と照らし合わせて適時再確認していただきたいと思います。

これまでの更新試験記述試験では、あらためて幅広い学習範囲を振り返っていただく機会として、「エキスパートカリキュラムの中で主に知識・経験を深めたい項目」を解答していただきました。
DTPカリキュラム項目
CMEカリキュラム項目

さらに、現状の業務に必要なこと、また、実務で触れる見通しに対し、今後どのような能力が必要かを再確認していただく出題を行いました。
カリキュラムに限らず、現状または今後の業務のために学びたいと思う内容について
従来の印刷関連業務から多媒体対応が求められる中、
・多媒体を前提としたワークフローの構築とコンテンツ管理
は現状での急務と捉える解答が多くみられました。
また、印刷物の効果的活用を目的として、
・印刷物と顧客の成果を結び付けるマーケティング関連知識
・販促支援のためのコミュニケーション関連知識
を拡充したいという解答も目立ちます。
そのほか、
・デジタル印刷機を活用したビジネスモデル
・応用範囲の広い色関連知識
・デザイン関連全般
については印刷人としての必須知識であり、継続学習の主要なテーマに挙げられています。

さらに、学び直しの方法は多様化しています。
多忙な業務の中でも取り組み可能な手段として、望ましいと思われる手法についても、解答していただきました。
学習手段

エキスパート資格取得者は、取得以降にも能力向上の意欲を持って臨まれていることがわかります。
今後マルチステージ化するといわれる職業人生を踏まえ、資格取得を契機とし、主体的なキャリアデザインを試みていただければと思います。

JAGAT資格制度事務局 丹羽 朋子