フリーペーパーの広告費は減少傾向だが、単なる広告媒体としてではなく、地域メディアとして様々な役割を持つ多機能性を再評価した利活用が進んでいる。最新調査の分析結果と、誌面を舞台に6次産業化を展開する印刷会社フリーペーパーの事例から可能性を探る。
趣旨
フリーペーパーの使われ方が変化しつつある。デジタルシフトと広告費の減少、地域活性化の必要性が要因だ。レギュラー出稿が減少するなか、増加しているのは地域密着やターゲット設定の明確な媒体、キャンペーン・プロモーションとの連動企画、媒体と紐づくデジタル分野などである(2018年日本の広告費)。
印刷会社ではフリーペーパーを地域活性化支援、顧客接点の構築、事業プラットフォームとして位置づける場合が多い。栃木の「トチペ」は、誌面を舞台に地元農家の支援、農作物の商品化から販売までのいわゆる6次産業化などに取り組む。全体動向からビジネスモデル、個別事例までを捉えて状況を考察する。
日時
2019年4月25日(木) 14:00-16:50
構成
【1】 「フリーペーパーの最新動向2019」
講師: 電通メディアイノベーションラボ 主任研究員 森永陸一郎 氏
(1)広告市場
(2)フリーペーパー市場の全体動向
(3)フリーペーパー事例
【プロフィール】
1967年広島県出身。1991年電通入社後中部支社クリエーティブ局、2003年本社クリエーティブ局にてCMプランナー、プロデューサー。2008年総務局を経て、2012年よりメディアイノベーション研究部主任研究員として「日本の広告費」実務を担当している。
【2】 印刷会社のフリーペーパー、その傾向とビジネスモデル
(1)第5回印刷会社フリーペーパー調査の報告・分析
(2)ビジネスモデル分析
【プロフィール】
1995年から出版流通グループで経営企画。経営計画、経営分析、管理会計、M&Aなどに携わる。2003年からJAGAT。印刷産業・印刷会社の分析・地域活性化などの研究調査に従事。共著に「印刷白書」「印刷産業経営動向調査」「印刷会社と地域活性1・2・3」「『ニュース』は生き残るか~メディアビジネスの未来を探る」など。研究論文に「地域社会においてCSV/CRSVを実践するビジネスモデルとその成立要件」。
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【3】 『トチペ』の展開、~地域・人・企業のハブとなるために~(仮)
講師: 鈴木印刷/カレンテックス
取締役統括事業部長 兼 トチペ編集長 菊池京子 氏
(1)お客様第一主義
(2)始まりは農家応援企画
(3)地元農産物を使った独自商品『テロワール』の開発・販売
【プロフィール】
雑誌記者・編集者を経て、2006年に(株)カレンテックスに入社、生活応援情報マガジン『トチペ』創刊編集長。月刊誌発行、ポータルサイトの運営の傍ら、各種観光ガイドブック等販促物の企画・作成を手掛ける。自治体の観光資源構築や都市農村交流促進などの審議会や検討会等の委員の経験を持ち、栃木県PTA連合会広報誌研修会や生涯学習教育講座等の講師も務める。
※講演者が一部変更になることがあります。
※当日は「印刷会社のフリーペーパー調査2018」で集まったフリーペーパー45紙誌を展示します。
会場
日本印刷技術協会 3Fセミナールーム(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)
参加費
一般:15,120円(税込)、JAGAT会員:10,800円(税込)
印刷総合研究会メンバー: 無料 [一般]2名まで [上級]3名まで [特別]5名まで
→自社が研究会メンバーか確認したい場合は、お手数ですがこちらのフォームからお問合せください 。
「JAGATフリーペーパー調査2018」の回答社 : 2名まで無料
申込み
WEBから
・Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、ご登録ください。
登録後は完了メールが入力したメールアドレス宛に届きます。
FAXから
・申込書をプリントして必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)でお申し込みください。
(印刷総合研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)
(「JAGATフリーペーパー調査2018」 回答社は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)
問い合わせ先
内容に関して
研究調査部 印刷総合研究会担当 電話:03-3384-3113(直通)
お申し込み及びお支払に関して
管理部 電話:03-5385-7185(直通)