あらたな価値を見出すのは『人材』
印刷業の強みを活かしてあらたな価値を見出す提案型ビジネスの創出が望まれています。
メディア環境と社会の変化とともに印刷需要も変化し、印刷ビジネスのあり方が問われる現在、戦略を実現する重要なファクターである人的資源の重要性がさらに高まっています。
印刷ビジネス人材の育成
印刷ビジネスに求められる人材像
受注型業務から、印刷物の新たな価値を見出す提案型ビジネス創出に向かうには、印刷企業が長年培ってきた印刷プロフェッショナルの力を軸足としつつ、ユーザーの課題を解決する企画により新たなビジネスにつなげる提案力が必須となります。
図では、今後のビジネスにおいて中心的な役割を担う人材を示しています。
機能と成果の方向性を二つの座標軸にとり、それらを掛け合わせたポジションを示すとともに、今後に向けての人材像を想定したものです。
(4象限は、必ずしも各人材のタスクによって業務範囲を限定する意味合いのものではありません。)
人材像の変化
受注型業務では、与えられた条件に基づき印刷物をはじめとした各種メディアを制作・製造するにあたり、その制作・製造工程をマネジメントし、品質の高い印刷物および関連メディアを確実に製造する技術力の高い人材が印刷会社の必須人材として活躍してきました。
提案型ビジネスへの変化に伴い、ユーザー(顧客)の直面する課題に対し、どのように解決するかというメディア施策の企画・設計を行い、確実に形にする人材がさらに重要性を増します。
新ビジネス創出を担う人材に求められる能力
与えられた条件に基づいたプロジェクトを管理する人材は、新ビジネス創出を担うリーダー人材への変化が求められるでしょう。こうした人材には、まずはユーザー(顧客)の課題を知るために、『経営戦略の理解』『該当マーケットへの理解』が必要となります。さらに、メディアを用いた解決にあたって、『メディアビジネス全般に関する知識』も必須といえます。
これらの実現計画に際しては、『実現のために必要な技術知識』がなくてはなりません。
価値創造力を高める人材に求められる能力
品質の高いメディアを確実に製造する人材は、より付加価値を高めるメディアを制作・製造するため幅広い知識とクリエイティビティを兼ね備えた人材へのシフトが望まれます。
このような人材には、『印刷物製造に関する全般の知識』を背景に、印刷物で実現可能な表現手法を熟知することでメディア展開を豊かにすることも期待されます。
さらにユーザーのメディア接触が多メディアにわたる現在では、デジタルメディアとの連携が大前提となっており、そうした技術に対する理解も必須となっています。
上記を踏まえ、人材育成を検討するにあたりそのポジショニングをベースに必要なスキルを下図に示しています。
JAGAT人材育成チーム準備室