新 印刷メディアの基本設計

掲載日:2015年2月25日

  

企画デザインの要は”設計”にあり!
既刊「印刷メディアの基本設計」に大幅加筆修正した改訂新版登場。

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発行日:2005年7月(第2版2刷)
頁数:84
判型:B5判
発行:公益社団法人日本印刷技術協会

定価:1,524円+税

解説
DTPのオペレーション前に必要な、情報の分析・整理、表現コンセプト決定、具体的レイアウトや色彩知識を、実務ワークフローに沿って、わかりやすい図表を交えて解説。
デザインの基本とは?読みやすい組版とは?わかりやすいレイアウトとは?
企画デザインの設計セオリーを学ぶ1冊。
CONTENTS

第1章 デザインのはじめに
●デザインの前に必要なもの
アマチュアとプロの違い
印刷物の存在理由
重視される論理的構築力
印刷物の説明責任
重要な工程把握
[コラム]デザインコンセプト文章化の三大メリット
工程ごとのチェックポイント
工程ごとのチェックに必要な「段階」という意識

●コンセプトや企画を具体化する
すべてはコンセプトの明確化からスタート
まずは問題意識を持って情報を収集
認識の深さで違う問題点把握
分析に役立つマーケティングの知識
役に立つ簡単なマーケティング知識の例
第2章 情報の分析・構造化
●基本設計の構築には能力・技術・創造力が必要
デザインとは何か
●抽象的な要求から具体的な作品へ
サムネール(thumbnail)
カンプの作成
[コラム]作業の境目がわかりにくい
デジタル環境
カンプの作成で具体化される情報の再構築
デザイン要素ごとの注意点
設計能力
[コラム]カンプ作成とプレゼンテーションの勘所
インプットからアウトプットへ
表現の時間的構造・空間的構造
コツは主たる情報をつかむこと
●表現と情報内容の一致と不一致
評価する力 (Evaluationの能力)を高めよう
評価の実際(演習)
評価の前提となる説明
【演習解答】
「評価」を反映した新デザイン
第3章 表現段階に必要となる基礎知識
●基礎知識は可能性を広げる
基本要素となる図形
複雑な図形と単純な図形
図と地、丸い形と尖った形
曖昧さはデザインに不向き
図形の見え方-奥行き
錯視
アイデアの具体化と展開
効率の良いデザイン展開
バリエーション展開
配置(図形の相互関係を演出する)
デザイニング・プログラムという考え方
デザイン展開に便利で効果的な数学的比率
[コラム]数と図形
[コラム]パターンを利用したカンプ作成

 

 

 

 

 

第4章 紙面と構成要素の心理効果
●ページに働く多様な力を理解する
レイアウトの基本設計と心理的効果
ページに働く目に見えない力
レイアウトの遠心力・求心力
断ち切りの上手な使い方で変化を演出
実際のマージン比率
段組と視覚効果
行長との関係
●レイアウトと心理的な効果
レイアウトの分類
安定と不安定
対称と非対称
静的と動的
実際のレイアウト
写真の取り扱い
変わりつつある写真原稿
トリミング
「落ち着きサイズ」
真の性質を生かす
写真には方向がある
レイアウト上での写真の取り扱い
第5章 製造段階に必要な基礎知識
レイアウトの基本設計を決定する要素
ページ数による違い
日本語の書籍の構成
欧文の書籍の構成
よく使用される用紙サイズ
マージンと基本版面(はんづら)
段間隔とマージンの決め方
文字の順位
本文
見出し
柱とノンブル(ページ番号)
キャプション
文字サイズとウエイト
タテ組とヨコ組
行送り(行間)
ぶら下がり(ぶら下げ)
追い出し、追い込みとウィドウ
欧文でのジャスティファイ
行揃え
字下げ
文字の詰め
第6章 合理的レイアウト設計の基本
フォーマット作成の意味と効用
グリッド・システム
自由度を高めるグリッド・システム
ガイドを利用して基本フォーマットを作成
必要となる原稿の分析と計画
テンプレートとしての活用
レイアウトシート作成時の段組設定
レイアウトシート作成例と手順
実際の運用
[コラム]グリッド・システムとその確立
第7章 実務で使いたい色彩の基礎知識
●色選びに必要なもの
ひとつ覚えれば良いカラーシステム(表色系)
色の三属性
色相は色環で把握する
明度と彩度はトーン図で把握する
色環
トーン図
[コラム]CMYK<RGB<Lab

著者紹介
和田 義徳(わだ よしのり)
1945年東京生まれ。東京商船大学航海科中退。
1984年広告代理店(株)エフアドバタイジング退社後フリーランスとしてグラフィックデザイン活動の傍ら、日本デザイン専門学校グラフィックデザイン科講師、JAGATでデザイン・色彩関係の講座講師を担当。
趣味はエレクトロニクス工作、鉄道模型、俳句。