『JAGAT info』9月号では、例年実施している「印刷産業経営力調査」の調査結果を基に、2020年度の設備投資戦略というフェーズにおける各種分析・考察を行っている。なお、7月号では業績の分析、8月号では戦略の分析を行っており、業績が良好な印刷会社はどのようなスタンスで事業に臨んでいるのか、これらを通読することで輪郭線をなぞることができるであろう。
今号ではもう一つ、これも毎年恒例である「新入社員意識調査」の集計結果を収録している。2021年春、コロナ禍での入社となった新入社員が経験してきた就職活動の実情が読み取れるが、人材の採用や育成が長期的課題となる昨今、afterコロナの時代における採用活動はどのようなスタイルが望ましいのか、考える足掛かりになるだろう。
読書週間は10月27日から11月9日だが、ここは一足早い「読書の秋」ということで、ぜひご覧いただきたい。
なお、10月1日には、『JAGAT印刷産業経営動向調査2021[2020年度印刷産業経営力調査報告書]』を刊行する。上記の調査で得られた詳細なデータ類についても紙幅を大きく割いて掲載しており、印刷会社の経営層や管理職、またはマーケティング担当者などにとって、今後の事業方針を策定するうえで大いに参考となる一冊となっている。
また、9月29日には、印刷総合研究会のオンラインセミナー「最新調査と需要見込みから考える印刷経営戦略」も開催する。「2020年度印刷産業経営力調査」を通じて見えてきたトピックが報告される予定だ。こちらも合わせてご参加いただきたい。
『JAGAT info』2021年9月号のご案内
◯特集 「2020年度印刷産業経営力調査」設備投資分析
活発化する投資活動、ただし「脱印刷」の意向が鮮明に
今年で第43回目となる「2020年度印刷産業経営力調査」の調査結果から、9月号では設備投資の面から業績良好な印刷会社の経営戦略を分析・考察する。
コロナ禍の影響で投資意欲は大幅に減退するものと予測されたが、調査結果は想定から大きく反して、「前期よりも投資を増やす」と回答した印刷会社は全体の3分の1以上にも上った。ただし、投資内容について尋ねると、企画・マーケティングなどの分野への投資意欲は見られるものの印刷工程への強化意欲は低く、「脱印刷」の意向が鮮明に現れた結果となっている。
◯特別企画 コロナ禍における印刷会社新入社員の意識調査
〜なぜ印刷会社を選び、どのようなキャリア形成を考えているか〜
JAGATが毎年実施している「新入社員意識調査」について、2021年新卒入社の社員を対象としたアンケート結果をまとめている。
就職活動時に利用した媒体やオンラインの実施状況、入社後の研修プログラムや将来のキャリア形成の希望について分析するほか、今年初の試みとしてインターンシップについても調査を行った。今後の若手社員採用・育成時のヒントとして役立ててほしい。
(『JAGAT info』編集部)
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