注目されたコロナ禍2年目の広告費は、オリ・パラも追い風に2020年の落ち込みの8割を取り戻し、2桁増の6.8兆円(2021年)と急反発した。動画広告需要の高まりでインターネットが高成長した。テレビメディアが2桁増、新聞、雑誌、折込チラシ、DMといった印刷メディアも増えるなど、いったんは底打ちを確認した状況だ。通販は20.1%増の驚異的な伸びで22年連続の成長、市場規模はいよいよ初の10兆円台に (2020年)。
データは通販会社がケータイに力を入れていること、定期購入を増やす戦略へのシフト、印刷物が売上高獲得メディアとして機能することなどを物語る。コロナ禍によるデジタル化の加速は、メディアの役割をどう変えるのか。広告と通販におけるメディアの状況を踏まえ、印刷営業メディアについても議論する。