光村グラフィック・ギャラリー
「今子青佳書道展 ー 筒井康隆『残像に口紅を』ー」開催
「世界から言葉が消えていく」小説の世界を書で表す展覧会
今子青佳(いまこ はるか)氏は、展示空間のみでしか成し得ない表現方法で書作品・インスタレーションを制作してきた書家です。そして、書は筆と墨で書くものではなく、文字を書いたものではなく、「言葉を書くもの」だと信じて活動しています。
そんな彼女が今回題材として取り上げたのが、筒井康隆『残像に口紅を』(1989年4月 中央公論社刊)。どんな作品かお伝えするのに、中公文庫の帯を引用すると———
アメトーーク!「本屋で読書芸人」で大反響!
「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。
次々と言葉が消えていく世界を描く、驚愕の実験小説
まさに、「言葉を書くもの」と信じる書家が、「世界から言葉が消えていく」小説に挑んだ展覧会です。今子氏はこれまでも歌集や詩集をモチーフとし、だれかの言葉を書いて、その組み合わせによって、ぶつかって、だけれど、どこかのつながりで、それを超えた新しいものはできないかと考えながら作品を生み出してきました。
本展でも、真っ白なギャラリーの空間が、筒井康隆氏の言葉と今子氏の文字による、「言葉が消えていく世界」で埋め尽くされます。一冊全文を書にするという試みをぜひご覧ください。
\\日曜日のみ、筒井康隆先生のサイン入り『残像に口紅を』限定50冊を販売!//
今子青佳書道展 ー 筒井康隆『残像に口紅を』 ー
・会 期 :2022年5月13日(金)〜6月5日(日) 土曜休館
・開 館 時 間 :11:00〜18:00(日曜日は17:00まで)
・会 場 :光村グラフィック・ギャラリー
・協 力 :株式会社 中央公論新社、光村印刷株式会社
・出 展 作 品 :筒井康隆『残像に口紅を』の全文を題材とした書187点
・展覧会ウェブサイト
https://www.mitsumura.co.jp/info/year2022/info20220428/
アクセス
光村グラフィック・ギャラリー(MGG)
東京都品川区大崎1-15-9 光村ビル1F
http://www.mitsumura.co.jp/