小誌8月号では、7月号に続き、当協会が毎年実施している「印刷産業経営力調査」の2021年度における調査結果を報告する。
JAGAT会員企業のうち113社から寄せられた有効回答を基に、先月は業績分析編として、売上高や利益率などの各種指標を算出し、製品や業態別、人員規模や地域別などといったセグメントに分けて比較・考察を行った。それを続いて今月は戦略分析編として、バランススコアカードの手法を援用して財務・顧客・内部プロセス（生産・営業）・組織と人材の四つの視点から印刷会社の経営戦略、とりわけプライオリティとその変化を詳しく見ていくものである。
自社の経営方針や戦略を考える際のヒントとして、ぜひご一読いただきたい。
『JAGAT info』2022年8月号のご案内
◯特集 「2021年度印刷産業経営力調査」戦略分析
価値変容と経営戦略転換の進展
課題解決型の具体化に向けて
上記のとおり、今回は戦略分析編として、財務・顧客・内部プロセス（生産・営業）・組織と人材の四つの視点から分析を進めていく。今回の調査結果で特筆すべきは、「史上最多／最小」「何年ぶり」という表現が頻出していることであろう。各種指標や数値の、例年にはない急増急減ぶりに要注目である。
そしてコロナ禍を経て、例えば重視する業績指標が入れ替わるなど、印刷会社の経営面においても価値観に大きな変化が生じていることが調査結果から推測される。ニューノーマルにシフトしつつある現状を把握して予測し、必要に応じて対策を講じるためにも精読しておきたい。
なお、回答各社には回答社限定レポートと速報レポートの第2報を送付した。ご回答いただいた皆様には、この場を借りて改めてお礼を申し上げる。
◯特別企画 page2022開催報告
印刷通販と印刷ビジネスの未来
「印刷通販」が日本に登場してから十数年、今や1000億円を超える巨大市場に成長している。そこで8月号の特別企画では、page2022のオンラインカンファレンス「印刷通販と印刷ビジネスの未来」の講演要旨を収録する。
カンファレンスでは、印刷通販に直接携わっている、または印刷プラットフォームの構築を担うそれぞれの立場から、印刷通販の現状と印刷ビジネスの未来について議論が繰り広げられた。新たな印刷ビジネスを構想する際の参考としてご覧いただきたい。
（『JAGAT info』編集部）
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