日本発明振興協会(石井卓爾会長)と日刊工業新聞社共催の「第48回(2022年度)発明大賞」で、奥村印刷がオリジナルで開発し、特許を取得している『折り紙食器beak(ビーク)』が「考案功労賞」を受賞しました。
発明大賞は発明考案を通じて産業の発展や国民生活の向上に寄与した資本金10億円以下の中堅・中小企業や個人、グループに贈られます。表彰式は3月13日に東京都港区の明治記念館で開かれました。
災害備蓄用 紙製食器 beak (ビーク)
糊や接着剤を使わない組立式の折り紙食器
シートに切れ込みと筋押し加工をすることで、糊や接着剤、留め具などを使わずに、強固な組み立て式の紙容器を実現しました。厚さ0・42ミリメートルのA4判で、環境に配慮した耐水耐油耐熱用紙を採用。非使用時はシート状でかさばらず、100人分の食器も厚さ4.5センチメートル。梱包時の緩衝材も不要で、大量備蓄や搬送性に富むため、防災用品として優れています。カップ、カトラリー付きの皿、丼を考案し、汁物を含むあらゆる料理に適応する容積、強度を持たせました。
本製品の折りに関する技術は、2022年に「シート折り容器」として特許を取得しています。