このような難しい計算もパソコンの能力向上で簡単にできるようになったため、画質が向上するのならスマートシャープを使用するべきだ。本誌誌上でのシャープネス比較は分かりにくいので、ボケ画像(信号)の比較をしてみることにしたい。図2が元画像で、図3が今までと同様のガウスぼかしである。こちらは全体が平均的にぼけているのに対し、図4のレンズぼかしの方は輪郭が明確に残っているのが分かると思う。両方ともぼかし半径は20ピクセルだが、このレンズぼかしのボケ信号から作られるUSM効果を想像してみてほしい。くっきりした輪郭はシャープさが引き立ち、ぼんやりしたところは効果が薄くなるわけである。