第18期 プリンティングコーディネータ養成講座 報告

掲載日:2015年12月11日

競合他社との差別化を図り「お客様に選ばれる会社」となるためには、何が必要だろうか?第18期 プリンティングコーディネータ養成講座を報告する。

第18期 プリンティングコーディネータ養成講座が終了しました。

「プリンティングコーディネータさんが印刷に関わるとイメージぴったり」
「いやいや 思った以上の仕上がりで大満足。しかも費用も抑えることができた」
「プリンティングコーディネータさんがいたおかげで、印刷現場もラクだった」
「この人だからこそ相談できる。安心して任せられる」

プリンティングコーディネータが関わる現場では、こういった声をよく聞きませんか?
JAGATが考えているプリンティングコーディネータは

■ お客様、営業、印刷現場のすべての人とコミュニケーションがとれ、良きアドバイザーになれる人

■ 自己の専門分野以外に印刷の横断的な総合知識を持ち、印刷物の作成に向け、最適なワークフローをコーディネートできる人

■ 新しい技術や新しい媒体を手掛ける際の社内ナビゲーター(水先案内人)になれる人

一言で言うならば、
「印刷の総合的な横断知識と高いコミュニケーション能力を持つ」人です。

「プリンティングコーディネータ養成講座」では、ライブ感、体験型、クリエイティブという3つのキーワードをもとにカリキュラムを構成しています。

2015年度は、講義で得た知識がより肚落ちするように「見学・体験」のカリキュラムを充実するようにいたしました。
受講者の方の感想をいくつか紹介します。

 T&K TOKA みずほ台工場を見学

●普段使うインキがどのように作成されているか、また特色はやはり人の経験とセンスが必要とされていることに感動した。
他には、パウダーレスインキという新しいインキの存在を知ることができたので、今後の活動に役立てると感じた。

●広色域インキや蛍光インキの後加工適正や耐光性がわかり、印刷後のトラブルを予見する事の大切さを学びました。

キヤノンマーケティングジャパン 品川ショールームでJDFワークフローの解説と見学

●PODの多品種小ロット案件でどのように利益を高めるかの視点が非常に参考になりました。
規模や設備は違えども、自分の会社に置き換えて何が出来るのかな。とすぐに考えてしまいました。

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PUR製本で3000 万冊以上の実績をもつ加藤製本の工場見学と実践事例を伺う

●製本にフォーカスして見学する機会は少ないので、製本過程をより細かく、多種多様に知ることができて興味深かった。

●革新的な上製本のPUR製本工程を拝見でき感動です。
やはり、手に取った人を思う「心」が、いい「仕事」「作品」を生むのだなと実感しました。

上製本を壊して、本の構造を学ぶ

上製本を壊して、本の構造を学ぶ

印刷博物館とトッパンVRシアターの見学を実施。画像ディレクション術を学ぶとともに、印刷の歴史、最新のテクノロジーを体験する

●「高い品質要求の概念」というものが何を表すのか、分かりやすかったです。
私はオペレートの経験がないのですが、画像補正の実演、高野山の曼荼羅作成のお話など非常に興味深かったです。
印刷博物館、パッケージ展、VRシアターも、もう少し見学時間が欲しかったくらいです。

竹尾の見本帖を見学。豊富なサンプルとともに、おさえておきたい印刷用紙知識を学ぶ

●今回の私のメインでした。紙の知識を増やすというのは、営業活動をしているととても重要なことだと感じます。
お客様にあった提案をするにしても材質は重要なポイントです。印刷用紙の種類や最近のトレンドなどとても勉強になりました。

『デザインのひきだし』編集長 津田 淳子氏と木村伊兵衛賞受賞作品『明星』の製本を手掛けた篠原 慶丞氏が考える「プリンティングコーディネータに求められる役割と能力」

●お二人の絶妙なかけあいで頼れる人物像が明確になりました。
篠原様のアイディアを聞いて、何事も簡単に出来ないと言わず、
柔軟な発想とチャレンジ精神を持ち続けなければ進歩がないと勉強になりました。

●大変参考になった。製造が難しいものもまずは無理と言わず、顧客が何を欲しているかを聞き出し、なるべく対応しようとする姿勢に感銘を受けた。
あれらのアイデアは、現場を長年経験しているからこそ出るアイデアであると思うので、現場を経験することはとても大切であると実感した。

引き続き、2016年度「プリンティングコーディネータ養成講座」にご期待ください。

(CS部 小須田紀子)