技術者としてトラブルに対して適切な処置を施すための知識は重要ですが、それよりトラブルを起こさないための日常作業知識が重要です。
オフセット印刷技術者は、印刷生産時に高度な品質レベルが要求されています。しかし、実際には、高品質多品種小ロット、短納期などの理由から印刷現場における品質管理対策および実務教育が満足に行われていないのが現状です。こうした中、トラブルが発生すると自分では対処できないため、すぐ上長に頼るといった会社も少なくありません。技術者としてトラブルに対して適切な処置を施すための知識は重要ですが、それよりトラブルを起こさないための未然に防止するという日常作業の知識が大変重要です。
本講座では、各印刷機メーカー全サイズの単色機から12色機まで(特別仕様・両面機を含む一般的な油性機他・LED-UV・Eco-UV・DryStar LE UV・H-UV(L)各機種、また使用する刷版も現像有り・無処理版プレート・ガム現像プレート・水無しプレートおよびインキと湿し水等の影響等)、印刷現場で発生する様々なトラブル現象のQ&Aを重視し、それらの現場実務改善につながる対処方法を学ぶことで新たなスキルアップを目指します。
このシリーズでは、印刷機の調整・メンテナンスや印刷諸材料知識、印刷の標準化と品質管理・品質保証対策(測色機器の実践活用法)に必要となる分光光度測色機器の実習(JapanColor2011対策含む)も行い、そのポイントをわかりやすく解説します。拡大するデジタル印刷市場の動向にも注目しながら、drupa2020(6/16~26開催)の最新技術動向も視野に入れ、今後取り組むべき生産改善および各職場の人材育成としてお役立てください。
講 師
松根 琢 氏
株式会社メディアワールドコミュニケーションズ 代表取締役
JAGATプリンティングアドバイザー
【プロフィール】
ハイデルベルグジャパン(株)にて、印刷技術専門職として20年勤務後、2005年経営・技術コンサルタントとして会社設立。 国内外の印刷工場にて、全印刷機械メーカーに対応した技術と技能の実践教育を中心に、印刷品質管理、生産管理、最新設備計画等のために必要な企業支援を行っている。その他、海外をはじめ最新技術動向を独自に調査分析したものを執筆し、経営計画、人材教育(研修セミナー、業務委託・派遣型業務支援)などの活動を展開している。その他、各団体(財団、企業等)の専門家アドバイザーとして国内外の企業支援を行っている。
開催日時
2020年7月18日(土) 10:00-17:00
内 容
① 印刷の標準化と品質管理 (TPM・Japan Color 2011対策)
② 本刷りと校正刷り (台数消化と安定性対策・CMS対策)
③ 準備時間の短縮 (生産効率の改善対策とコストダウン対策)
④ 印刷現場の安全管理 (リスクアセスメント対策)
⑤ 各種トラブルの原因とその処理 (フリーディスカッションによるQ&A)
※スキルアップを目的に印刷物の数値管理に必要な測色機器実習もあります
(可能な場合ご持参ください)。
※講義の録音・撮影はご遠慮願います。
対 象
オフセット印刷オペレータ(営業・プリプレス・工務・品質管理担当の受講実績あり)
定 員
15名(最少催行人数6名)
参加費(税込)
JAGAT会員/大印工組合員 19,800円
一 般 24,200円
会 場
大阪印刷会館 (大阪府大阪市都島区中野町4-4-2)
セミナールーム
大阪環状線桜ノ宮駅より 徒歩5分
枚葉オフセット印刷技術講座 (第1回)
トラブルを未然に防ぐ印刷機の機構と調整・メンテナンス・材料知識
2020年7月11日(土) 10:00-17:00
お申込み
■ Webからのお申込み
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
■ FAXでのお申込み
お申込書に必要事項をご記入のうえ、06-6353-5020までFAXにてお送りください。
■ 参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。
口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430
■ 内容の問合わせは下記へご連絡ください
公益社団法人日本印刷技術協会
西部支社
TEL. 06-6352-6845/FAX. 06-6353-5020