メディア分類で、インターネット広告と4マス(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)以外をプロモーションメディアと呼ぶが、この中には折込チラシ、DM、フリーペーパーなど印刷物が多い。
このメディアの強みは、配布や送付を行う部数、エリア、時期といったターゲティングが行えることである。
印刷業界は受注産業と言われて久しいが(実際、「受注産業」と検索すると、印刷業界に関連したページが上位に出てくる)、一方で顧客からの注文に対し、正確に納期を守ることが当たり前に行われてきた。すなわち印刷物はコントロールできる真摯なメディアである。
顧客からの受注の前に、費用対効果を最大限にする施策を顧客と一緒に考え、提案することができれば、メディアとしての価値はさらに高まるのではないか。
先日取材で伺った新潟県五泉市の吉田印刷所は「お客様の手元に届いた印刷物がムダ無く使われる」ことにまで心を砕いているそうだ。「10,000部刷って下さい。」とお客さんから言われても、「いえ、ターゲティング戦略の見直しの結果、5,000部で十分です。」と正々堂々と言えることこそ、「顧客と一緒に考える」ということではないだろうか。こうした印刷とマーケティングの連携に関して、JAGATでは10/7(金)のJAGAT大会2016、来年2月のpage2017などの場を通じて、情報提供をしていきたいと思う。
(CS部 堀 雄亮)