近い将来、 自分の仕事はもちろん会社自体がどうなっていくのか分からない時代になった。今あなたが頑張っている仕事は、少し先にはロボットが軽快にこなしているかもしれない。まさか「私の仕事はなくならないでしょう」と思いたいが、 英国名門オックスフォード大学が「消える職業」を報告したこともあり、まんざら無視できない状況だ。
消えてしまう職業の行方
日本の職業数は、1920年35000種だったものが、2008年には18000種に半減したといわれている。「やっちゃえNISSAN」のように車が自動運転になれば運転手は不要だ。技術はこの瞬間も進歩を続け、未来は誰にも分からない。オックスフォード大学の報告のなかで「消えていく職業」とは、銀行の融資担当、保険の審査担当、電話オペレータ、レストランの案内係、給与・福利厚生担当、レジ係、チケットもぎり係、ホテルの受付係、図書館補助員、データ入力作業員、薄記会計事務員、検査測定作業員、建設機器作業員、スポーツの審判などだ。
オズボーン氏が示した衝撃的な消える職業は、必ずしもすべて分析どおり進むとは限らないとは思うが、機械化の流れは避けられない。機械化によってなくなった仕事の分かりやすい例として、駅改札の切符切りがある。これは技術革新によって必要なくなった。では、我々人間はロボットやAI(Artificial Intelligence:人工知能)に対抗する?ためどのような武器を身につけるべきだろうか。
時代の向かう先は機械化
ロボットやAIなどに代表されるテクノロジーの進化による将来の仕事像について考えてみる。スポーツの審判が機械化されることについて、先日のオリンピックを見ても分かるように、ずいぶん様子が変わった。
テニス、バドミントンなどの判定は一部機械化されている。中には選手からの申告にて審判員の判定するジャッジの約半分は覆されており、いっそすべて機械化が良いのではとも感じたほどだ。将来、体操や柔道、フィギアスケートなど機械化が難しそうな競技でさえ、機械化されるのでは(その方が審判の主観が入らなくて公平?)という希望的観測を抱いた。
世の中は間違いなく機械化に進んでいる。これは紛れもない事実であり、常に認識しておくべきだ。このロボット・AI化の流れは従来、単純労働に対する警告と考えられてきた。しかし現在では、知的労働でさえ AIなどに代表される機械化に職業を奪われる可能性があると言われている。米国では、小学校に入学した子供の65%は大学卒業時に今は存在していない職業に就き、現在ある仕事の47%が失われるとの観測もある。本来、技術革新は豊かでより良い社会を作るために存在するものだ。技術革新でなくなる仕事の分、新しい職業が生まれる可能性もある。
いつの時代も、企業は人なり。企業の最重要課題は人材育成であることは間違いない。しかし時代に求められるスキル、付加価値を生む発想や考え方を身につけておかないと、隣にいるロボットに仕事を奪われることになる。
(西部支社長 大沢 昭博)
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