page展は単なる機材展、展示イベントではなく、カンファレンス・セミナーとともに構成する印刷・メディアビジネスの総合イベントである。page2017は「印刷ビジネスの創出」を軸に構成した。
マーケティングの理論から実践までを一気通貫で学ぶ基調講演
「印刷をビジネスとするなら、印刷物の目的を考え直すべきである」というのが、page2017基調講演のテーマである。基調講演1では「ザ・マーケティング」の著者であるロン・ジェイコブス氏が登壇。北米の最新マーケティング事情をお話しいただくとともに、日本のマーケティングに活かせるのか、印刷ビジネスやDMの実際を検討していく。基調2ではマーケティング理論をどのように実務に活かせるかを考え、基調3では実例を取り上げることで、理論から実践まで落とし込んでいきたい。
未来のテーマを議論するカンファレンスと今の問題を解決するセミナー
カンファレンスは、グラフィック、クロスメディア、印刷マーケットの3カテゴリーで構成するが、特に今回初めて取り上げるのが「SL A(Service Level Agreement)」である。長時間労働が社会問題化する中、長時間労働になりやすい印刷業界にとって、SLAは一つの解となりうるが、どのように理解して取り組むべきか。海外印刷会社のSLA事情に詳しい識者を招いて議論する。
セミナーは「今抱えている様々な問題解決のヒントや、すぐに役立つスキルを身につける」ことを目的にする。page2017のテーマ「ビジネスを創る」を強く意識し、「新市場創出「営業・企画力強化」「DTP・プリプレス」「印刷技術・管理」で構成した。新企画から定番セミナーまで「顧客のビジネス支援」にフォーカスしたプログラムとなっている。
展示会場には「印刷パートナーゾーン」を設置
page2017には前回を上回る155社535小間が出展する(2016年12月27日現在)。各社とも、機材展にとどまらない様々なサービス、ソリューションの提案をしていただけるだろう。さらに展示会場には印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」を設置する。
「印刷パートナーゾーン」の出展企業および団体と出展内容は、非常に多岐にわたり、印刷会社ができることの幅広さを感じていただけるはずだ。各社の出展ブースで展示物を手に取り、話を聞いて、明日のビジネスを創るヒントをつかんでいただきたい。
(CS部 堀 雄亮)