「アナタとワタシ」折込コミュニケーション

掲載日:2017年5月11日

時代によって求められるメディアは変化するが、「アナタとワタシ」がコミュニケーションの基本。折込は販促のツールであると同時に地域の情報誌でもある。

プレミアムフライデーに関連した販促を展開した企業は40%強。過半数以上が「取り組んでいない」

小売店のチラシ・特売情報サービス「トクバイ」は、スーパーマーケットの販促担当者100名を対象に、2017年2月24日(金)のプレミアムフライデー第一回目についての取り組み実態調査を実施した。

「2月24日から始まった『プレミアムフライデー』について、何か取り組まれましたか?」という質問に対し、過半数を超える58%の小売店が「取り組んでいない」と回答。

一方で取り組んだ小売店では

「チラシでのご馳走メニュー提案」
「チラシでプレミアムフライデーを告知」

など販促物を利用して盛り上げたほか、

「タイムサービスで通常よりも高く割引」
「上質商品へのポイント付与企画」
「ワインの割引セール」

など、価格やポイントでお得感を訴求したり、ごちそうメニューのチラシ・店頭展開などで購買意欲を刺激するなどの取り組みをしていた。

何も取り組みをしなかった小売店にその理由を尋ねたところ、70%弱が、

「どの程度普及するのかわからず様子見をした」

と回答。
しかし、小売店の75%は3月のプレミアムフライデーに何か取り組みをしたいと検討していた。

「アナタとワタシ」がコミュニケーションの基本

折込チラシというものは町内でも市内でも、その地域に住んでいる「アナタ」「ワタシ」のところにやってくる。

「ワタシの家の近所に新しいお店ができるかどうか、求人チラシをチェックしてる」

「引っ越し先を探すとき、住みたい街のスーパーの電子チラシを見る」

折込を見れば、だいたい近所の様子が分かる。折込は販促のツールであると同時に、地域の情報誌でもあるのだ。

折込の優位性は
・到達率が高い
・消費を刺激するメディア
・即効性がある
・地域独自の情報を伝える
など多数挙げられる。

時代によって求められるメディアは変化するが、「アナタとワタシ」がコミュニケーションの基本であることは変わらない。

「その地域に住むアナタに伝えたい」
「この街に住んでるワタシに語りかけてきた!」

たくさんの情報にあふれる今、情報に共感してもらう仕掛けが重要だ。
地域に根付いた折込広告だからこそできることがあるはずだ。

研究調査部 小須田紀子

関連情報

2017年5月31日(水) 14:00-16:45
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【2】電子チラシの現状とこれから ~進化するデジタル販促サービス「Shufoo!」
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https://www.jagat.or.jp/archives/35212