マーケティングオートメーションと印刷ビジネスの関係

掲載日:2017年5月15日

page2017の二日目の基調講演では、マーケティングオートメーション(MA)と印刷ビジネスの関係を取り上げた。いまやデジタルマーケティングはマーケティングの主流になりつつあり、それにともなってMAが注目されている。

MAでも行われる施策のほとんどはメールやオンライン施策などのデジタルであり、紙のDMなどのアナログ施策はあまり注目を集めてこなかった。しかし、オンラインのデジタル施策だけではアプローチできないお客様がおり、そのお客様に対してどのように対策を取るのかが課題になっているという。そこで基調講演2は「デジタル+紙」施策の可能性について議論された。

最初にMAとは何かについて解説された。簡単に述べるとMAとはITを使ってマーケティングを自動化しようという試みと、そのときにいろいろなチャネルを使ってお客様とコミュニケ―ションしようというものである。

お客様がMAで実現したいことは、概ねブランド認知の向上、売り上げアップ、実際に実行した施策の効果の可視化である。MA導入の目的としては大体以下の3つとなる。
1.B2B、B2Cとも新規顧客開拓で、お客様とのエンゲージメントを強化すること
2.既存顧客のライフタイムバリューを最大化して、ロイヤルカスタマーにしていくこと
3.マーケティングROI向上と顧客ライフサイクルなどの可視化すること

次に「デジタル+紙」施策の可能性については、まず米国事例をもとに、クロスチャネルを使ってメッセージを送り、お客様とコミュニケーションを行うと明らかに効果が出るという調査結果が紹介された。

さらに日本の名刺管理ソリューション会社で実際に行った「デジタル+紙」の実験事例の報告があり、その効果と課題について紹介された。

最後に「MA+アナログ実践」の課題について議論され、データの統合、どのように自動化するか、どのように効果を見るか、いかに十分にコンテンツを用意できるかなどが挙げられた。

また、デジタルとアナログを対立的に捉えずに、Withの視点できちんとつなぐことによって効果が高まることを利用するお客様に理解してもらうことが重要だと指摘された。

基調講演2の詳細報告はJAGAT info5月号で掲載しているのでご覧いただきたい。
(JAGAT info編集担当)

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