印刷ビジネスの新規開を成功させるカギは、専門知識とノウハウを備えた人材の育成にある。
印刷業界では受注型の印刷需要の減少が続いており、これからは印刷を軸としながらも、顧客視点にたった新商品・新サービスの提供が求められている。
しかし、多様化する顧客のニーズを捉え、新事業の開発に着手しようとしても、具体的な開発手法を身につけなければ、一朝一夕で実現できるものではない。
思うように進まない要因として、「ノウハウを熟知した人材の不足」を課題としてあげている企業も多い。マーケティング知識や手法を備え、事業を推進できる人材の確保が課題になっており、外部から専門性の高い人材の採用や、社内人材の育成などが求められている。
プロジェクト成功のカギを握るのは、計画の策定やシナリオ設計、実践までを担える人材だ。社内における人材育成の仕組みづくりとして以下の2点が重要である。
●教育機会の提供
開発手法やマーケティング等の知識やスキルを一定のレベルまで引き上げる。新事業開発に関わる社員すべてに、同質の教育機会を提供することで、共通言語や共通認識が生まれるため、社内プロジェクトが円滑に進む。
●実践機会の提供
知識やスキルを学んでも、実践で活用する場が無ければ身につかない。組織や上長としては、ある程度失敗することも許容した上で、挑戦するステージを与えるべきである。 たとえば、社内提案制度の導入が考えられる。
人材育成の仕組みを整えることで、新事業のタネが生まれるだけではなく、新しいことへ挑戦する社内風土も醸成できる。新しいビジネスを創造するためには、ノウハウを蓄えつつ、一方でそれを実践で活かしながら経験を積むことが大事だ。
JAGATでは、10月13日から全7回の予定で、「印刷ビジネス開発実践講座」を開催する。
豊富な事例をもとに、コンセプト設計、ターゲティング、収益計画の策定、テストマーケティング、立ち上げ後のプロモーションまでを再現性の高い実践手順で解説。理論だけでなく、実際の案件に基づいて講義を進める実践型の少人数制体験型グループコンサルティングとして、人材育成にぜひご活用いただきたい。
「印刷ビジネス開発実践講座」の特徴
理論×実践×対話の3つの研修スタイルで
印刷ビジネスの開発をサポート
カリキュラム
日程 | テーマ | 目的 | ポイント | |
1 | 10/13 (金) | 自社の「今」を把握する |
現在のビジネスの「方向性」の確認 |
①発注する側から見た 自社が選ばれる理由 |
2 | 10/27 (金) | 自社の商品・サービスの「再定義」 | 宿題の発表とフィードバック 隠された強みの発見 新商品・サービスのコンセプト |
①ライバルと何が違うのか |
3 | 11/10 (金) | マーケティングシナリオの設計① | 宿題の発表とフィードバック 発見から仮説を構築する方法 収益シナリオの設計 |
①組織の提案力をアップする考え方と実践法 ②事例に見るシナリオ設計のポイント ③事業開発における3つの“基軸”の理解 ④課金モデルの基本的考え方 ⑤課金モデルを構築するための5つの視点 |
4 | 11/22 (水) | マーケティングシナリオの設計② | 宿題の発表とフィードバック 新商品・サービスを評価する数値管理方法 テスト・マーケティング実施に向けて |
①顧客単価を上げるアイデア ②獲得コストを下げるアイデア ③テストマーケの方法と実践手順 |
5 | 12/8 (金) | テストマーケティングの実践・導入 | 宿題の発表とフィードバック 磨きをかけるための直前チェック 実践ツールの作成 |
①実践のための25のチェックポイント ②実践事例に見るコンテンツ制作のポイント ③水面下で差別化する方法 |
6 | 1/18 (木) | シナリオの検証・再設計 | プレゼンとフィードバック 顧客にアプローチする際のポイント プロセスの検証と再設計 |
①「価値」を伝える7つの設計ポイント ②プロセス別の分析ーどこで反応を落としたか ③成果を上げるための3つの「軸」 |
7 | 2/16 (金) | 本格導入に向けて | 最終発表とフィードバック 導入前のチェックポイント 将来に向けた仮説を構築 |
①社内協力体制の構築とルール化 ②導入によってもたらされる副次効果 ③総括 |
「印刷ビジネス開発実践講座」のご案内
2017年10月13日(金)~2018年2月16日(金) 全7回
各回13:00~18:00