JAGAT info10月号ではPRINT17レポート掲載

掲載日:2017年10月23日

印刷業界の世界4大機材展示会の一つPRINT17が、シカゴのマコ―ミックプレイス南館で開催された。近年は4大印刷機材展といっても、drupaの一人勝ちの様相を呈しており、PRINT、IPEX、IGASは存在感を低下さているように見える。PRINT、IPEXには、かつては日本からも多くの印刷関係者が視察に行っていたが、訪れる人も減っている。

しかし、PRINT17はdrupaとは一線を画し、デジタル印刷機を中心に新たな印刷機材展の方向性を探っているようで、規模が縮小しているが、出展内容は見ごたえのある展示会になったようだ。

JAGAT info10月号では、JAGAT客員研究員でメディアテクノス代表取締役の井上秋男氏に、PRINT17を視察した概要のレポートを寄稿いただいたのでご一読いただければと思う。

PRINT17ではオフセット印刷の実機展示をしたのは日本のリョービMHIグラフィックテクノロジーのみで、他メーカーはパネル出展となったという。一方、デジタル印刷とデジタル印刷機と後加工機の出展は増加し、各社からさまざまなソリューションが紹介された。また、併せて50を超えるセミナーも開催されて、まさにアメリカの印刷メディアのデジタルトランスフォーメンションを実感する展示会となったようだ。

この後10月30日から11月3日まではイギリスのバーミンガムでIPEX2017が開催される。IPEX2017では主要メーカーの出展はあまり予定されていないようだが、印刷市場の変化にともなってデジタル印刷機の存在感が高まるなかで、イノベーション、技術とビジネスソリューションの展示を打ち出している。新しい機械の導入が即仕事に直結しづらい時代になっているなか、新しいビジネスの仕組み作りのヒントを探るような展示内容へ変化していくのだろうか。来年の7月には日本でIGAS2018が開催されるが、どのような内容の出展になるのか注目したい。

JAGAT info10月号目次はこちら